中日父母の法律意識の比較——児童虐待防止を中心に

 2022-01-19 11:01

目 次

一 はじめに 1

二 アンケート調査について 2

三 虐待行為に関する認識の比較 3

四 法律常識についての比較 6

五 終わり 9

致 谢 13

中日父母の法律意識の比較

——児童虐待防止を中心に

王小英 20131322004

要旨:児童虐待のニュースが後を絶えず、児童虐待は重大な社会問題になっている。そのゆえ、多くの国は児童虐待を防ぐために、児童虐待に関する法律法規を制定した。それでも、児童虐待の発生率は相変わらず高いままで、あまり下がらない。児童の心身に対して深刻な傷をつけたばかりではなく、社会にも極めて悪い影響をもたらした。親は子どもの成長期で大切な役割を演じるべきである。親の法意識の有無が児童虐待を防ぐのに重要である。児童虐待を防止するために、関連法律法規を完備することが不可欠であるが、親の児童虐待防止に関する法律意識を高めることも肝要である。

キーワード:中日の父母;児童虐待行為;法律意識の比較

はじめに

ここ数年来、メディアで指摘された児童を虐待する事件が多くなる。中国の南京で継母が児童を虐待したこと、淮安で実父が自分の児童を悪質な虐待したこと、日本の千葉で実母が自宅浴室に次男を水に沈めて殺害したことなどである。『中国の児童虐待発生率な分析』4の中で「1989-2013年中国の児童虐待率は54%である。児童虐待は必要によって重視される。」と述べた。日本の警察庁のホームぺージで「平成28年における少年非行、児童虐待及び児童の性的搾取等の状況について」を発表した。この統計データによると、児童虐待通告児童数は平成16年(2004年)には962件だったものが、平成28年(2016年)には54,227件にまで膨れ上がった。

中日両国では、多くの学者は児童虐待の問題について研究していた。伊藤則博は『児童虐待問題に対する教員の意識と対応の実態』6の中では「学校は児童虐待を予防、早期発見することに対して大きな役割を担っている。虐待を受けた児童にとって学校は重要な成長の場である。学校や児童福祉会などの関係機関の従業員を含む市民の児童虐待に関する意識を高めることが非常に大切である。教員が児童虐待について対応策を認識し、問題意識を持つことが求められる。」と述べた。劉文は『中日児童虐待状況の分析と比較』7の中では「虐待問題について、子どもの合法権益を守るため、家庭、学校と社会はすべてこの世界の問題と認識しなければならない。それと、適切な措置をとって、親の素質を高め、このような現状を変えていく。」と児童虐待問題の対策を指摘した。喬東平も『児童虐待―世界的な問題の中国式解釈』の中で「法制建設を強化し、家庭の保護機能をはたすことは重要である」と強調した。しかし、中日両国には親の法律意識が児童虐待に対する影響についての研究はまだ不全面である。児童の成長中の重要役として、父母の児童虐待意識と法律意識を高めることは児童の成長に大きな影響がある。その同時に、児童虐待事件の発生率を有効に減らして児童の基本的な権利を守ることも重要であると考えられる。それで、本文は中日両国にはこの点についての差異を比較し検討する。

二 アンケート調査について

  1. 調査の目的

この調査は主に中日の父母の児童虐待に関する法律意識の実態の把握を目的とした。中日父母の法律意識の違うとこるを比較すると、その原因を検討して、今後の児童虐待防止施策の参考したいアンケートを実施した。

2 調査対象と方法

このアンケート調査対象は中国の父母と日本の父母である。この調査は2017年4月10日から5月4日にかけて実施した。

中国の父母に主にインターネットによるアンケート調査を行なった。日本の父母には直接にアンケート用紙を配布し答える。アンケート用紙を自記式・無記名で回収した。参加者は自己の考えによってひとつ選択してもらった。回収状況は129人の中国の父母と106人の日本の父母がアンケート調査を答えた。最後、すべてにおいて疑問があるアンケート用紙を除いた、有効回答数は中国の父母120人と日本の父母104人で比較した。

3 調査の内容

国際児童福祉連合会は児童虐待行為が家庭内児童虐待、関係機関の児童虐待、家庭以外の児童虐待、その他の児童虐待行為を分ける。児童虐待についてはさまざまなな定義があるが、このアンケート調査の児童虐待は特に家庭内の児童虐待という行為である。それに、家庭内の児童虐待は身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト四種類を分ける。

身体的虐待は児童に殴ること、蹴ること、溺れさせること、異物を飲み込ませること、アイロンを押しつけること、首を絞めること、厳冬期などに戸外に閉め出すなどの暴行をすることを指する。

心理的虐待は主に児童に大声や脅しなどで怖い気持ちに陥れること、無視や嫌い態度を取ること、児童の目の前で家族に暴力を振るうこと、プライドを傷つける言葉を繰り返し使うことなどを指する。

性的虐待には児童に性器や性的行為を見せること、児童への性交や性的な行為の強要することなどが上げられる。

ネグレクトは児童を家に放置して外出すること、衣服を着替えさせないこと、食事を与えないこと、登校禁止にして家に閉じ込めること、遺棄すること、児童の情緒的な欲求に無視して応えないことなどを指する。

このアンケート調査は全部で19項目を設ける。1-3項目は対象の基本的な属性に 関する項目(性別、自分の年齢、子供の年齢)である。4-12項目は虐待行為意識に関する認識である。13-19項目は虐待に関する法律について理解の程度である。

表1は対象の基本的な属性である。その中で、中国と日本の母はそれぞれ65%、56%と多い。それに、39歳以下の人は中国方82.3%、日本方74%と多く、子供の年齢は12歳以下のは中国方84.2%、日本方81.6%と多い。

表1 対象の基本的な属性

中国

日本

1性別

42人(35%)

46人(44%)

78人(65%)

58人(56%)

2父母の年齢

20‐29歳:32人(26.7%)

30‐39歳:67人(55.8%)

40‐49歳:14人(10.5%)

50歳以上:9人(7.5%)

20‐29歳:20人(19.2%)

30‐39歳:58人(55.8%)

40‐49歳:13人(12.5%)

50歳以上:13人(12.5%)

3子供の年齢

   0‐6歳:62人(51.7%)

6‐12歳:39人(32.5%)

12‐18歳:11人(9.1%)

18歳以上:8人(6.7%)

0‐6歳:47人(45.2%)

6‐12歳:38人(36.5%)

12‐18歳:10人(9.6%)

18歳以上:9人(8.6%)

三 虐待行為に関する認識の比較

表2は中国の父母と日本の父母はどんな行為が児童虐待行為に該当する認識の割合を示すものである。表2に基づいて、中日父母の児童虐待行為の意識を比較した。中国の父母も日本の父母も身体的虐待と性的虐待に対して「虐待である」であると回答した割合は高い。その中で、性的虐待行為を認められる人は一番多い。中国の父母は11と12の質問に「虐待である」と答えた人が99%、96%の割合であり、日本の父母は100%、99%の割合である。次は4と5の質問事項に身体的虐待行為を該当する人は多い。児童に殴る、蹴ることは児童虐待行為を普遍的に認められる。したがって、性的虐待と身体的虐待行為認識については中日の父母の選択肢によって違いところはあまり大きくない。日本の父母の割合は中国の父母により少し高いのに、,虐待意識も高いと言うことができない。しかし、心理的虐待とネグレクトに関して中日父母の虐待意識は明らかに違うとこるがある。心理的虐待とネグレクトについて中国の父母は「虐待行為ではない」と回答した割合は多くが、日本の父母のは低い。最も項目8については16%中国の父母は心理的虐待行為と思って、日本の父母は61%の割合と多く思う。それに、項目9と10のネグレクト行為について日本の父母は中国の父母に比べて「虐待である」を選んだ人が多い。中国の父母により日本の父母は心理的虐待とネグレクトに関する虐待行為意識が高いと言われる。

表2 虐待行為に対する中日父母の意識の割合

中国の父母

日本の父母

選択肢

A

B

C

A

B

C

4児童の顔と頭を殴ること。

3%

6%

91%

2%

5%

93%

5児童の腹を足で蹴り上げること。

1%

7%

92%

0

4%

96%

6厳冬期などに戸外に閉め出すこと。

5%

10%

85%

5%

6%

89%

7児童に「死ね」「嫌われ者」「大嫌い」など毎日何回も言っていること。

10%

7%

83%

4%

6%

90%

8罰として、児童の大事なおもちゃを捨てること。

67%

17%

16%

9%

30%

61%

9児童を自宅に放置して、遅くまで帰らないこと。

59%

20%

21%

31%

20%

49%

10登校禁止にして家に閉じこめること。

25%

8%

67%%

9%

11%

80%

11親が児童の性器を愛撫すること。

0

1%

99%

0

0

100%

12親が思春期の異性の児童と一緒に風呂に入ること。

1%

3%

96%

1%

0

99%

注):A: 虐待行為ではない B: 虐待の疑いがある C: 虐待である

この表によって、日本の父母の児童虐待行為に関する認識は総じて中国の父母により高いと言われる。なぜなら、虐待行為に関する法律の認識程度と宣伝程度の違いが多いためと考えらる。今後,中国の父母に対しては虐待行為に関する正しい知識, 特に心理的虐待やネグレクトについての知識の伝授することが必要であると思われる。

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