『坊っちゃん』に現れた人物像について

 2022-01-19 11:01

目次

一 はじめに 1

二 夏目漱石と坊っちゃん 2

三 坊っちゃんの根性について 3

四 優しい清 6

五 豪放な「山嵐」 7

六 卑怯者の赤シャツ 9

七 終わりに 11

致谢 15

『坊っちゃん』に現れた人物像について

金燕 20131322026

要旨:『坊っちゃん』という小説は夏目漱石が自分の経歴をモデルにして書いた作品である。1906年に日本政府は教育勅語を頒布して、盲目主義が繁盛していた。それと同時に官僚主義も流行っていた。坊っちゃんは地方の中学へ行って、いろいろな不正なことを見て、不正と戦ったのだ。たくさんの人にも出会えって、いろいろな事件を起こした。あの腐敗な教育環境の中で、坊っちゃんの性格は個性的だと言える。一方、まるで清流のような存在でもある。ほかの人もそれぞれ独特な個性を持っていた。本論は『坊っちゃん』に現れた人々の性格を分析して、当時日本の社会問題を明かしたいと思う。

キーワード:坊っちゃん;夏目漱石;性格;清;「山嵐」;赤シャツ

一 はじめに

 

 私は大学に入って映画『坊っちゃん』を見たことがあった。それは日本文化界で名家の夏目漱石の同名小説から改作され、二宮和也が主演する映画だ。私はその映画を見て、坊っちゃんのキャラーに対して濃厚な興味が生まれた。そして、その原作を読んで、いろいろな考えが生まれた。この前、多くの文学者はこの文章を深く評論したことがある。たとえば、平岡敏夫は「『坊っちゃん』試論——小日向の養源寺」(「文学」昭46.1)で最後の一節を見て、清は「死によってへだてられ、そのことによって最も切実になりたち得た愛の存在」と論じ、そのモデルに登世を思い出した。氏はまた街鉄にとどまる坊っちゃんの内的な死、坊っちゃんに生徒との連帯が欠如することを指摘した。さらに坊っちゃん・「山嵐」・清ら対赤シャツ・野だいこらの対立を「佐幕派」対「立身出世コース」と図式化するなど、注目すべき問題点を提起した。[1] 中国でもいろいろな学者は『坊っちゃん』を研究した。ほとんどの人は坊っちゃんを通して夏目漱石を評論した。山東師範外国語学院の李光貞先生は『『坊っちゃん』から見える夏名漱石の内心世界』の中で、精神分析方法で坊っちゃんは「山嵐」に氷の金を返したという場面を分析して、坊っちゃんの性格を分析した。そこから夏目漱石の内心世界を研究した。私は夏目漱石と坊っちゃんを比較して、それに『坊っちゃん』に現れた人物像について、分析する。そして、当時の日本の社会問題をちょっと明かしたいと思う。

二 夏目漱石と坊っちゃん

1 夏目漱石について

夏目漱石作家(1867-1916)は、小説家、思想家、文明批判家である。東京都に生まれ、本名が金之助である。漱石はただ筆名で、『世語新说』の中に「石をすすぐ枕が流れる」の典故に出てくるのである。明治維新(1868)の前の1年間に生まれた金之助は家が五つの男性と三つの女性がいる。お母さんは高齢であり、それに子供もうたくさんいるので、出産した事から「面目ない」と恥じた。漱石は望まれない子として生まれたとも言える。だから、彼は小さい時から、最小の子供として養子をとして塩原家に送られた。養父母は商人なのでとても忙しいから、いつも小さい漱石を店の堂里の小さな籠で置いていた。ある日、漱石のお姉さんに見られて、また家の中に抱いて帰った。しかし、お姉さんはそのため父に厳しい叱責に遭われた。末っ子だが、漱石は小さい時から両親の寵愛を受けなくて、すぐにまた人に送られた。最後は養父母が離婚するために、やっと生家に帰った。このように、夏目漱石の幼少時は波乱に満ちていた。帝国大学卒業後、1905年(明治38年)大学の教師をやりながら、「吾輩は猫である」を『ホトトギス』に発表した。これから、次々と作品を発表した。そして、1907年(明治40年)4月 一切の教職を辞し、朝日新聞社に入社した。職業作家としての道を歩み始めた。当時、日本政府は『教育勅語』を頒布した。国民は政府の命令に服従しなれればならない。政府は教育によって、国民の思想を操って、統治を固めるつもりだ。こんな教育体制で、学生の個性は抑えられた。盲目主義は盛っていた。官僚主義も流行っていた。教育界には、教師と学生の関係も崩れた。お互いの尊敬と友愛もない。好人物の教師は迫害される。阿付迎合な教師はたくさんある。夏目漱石の心の奥には厭世や悲観の感情がある。明治維新以来のこんな社会の文明を批判した。

2 坊っちゃんについて

 1895年(明治28年)4月、夏目漱石が英語教師を嘱託され、愛媛県尋常中学校(松山東高校の前身)の教師になった。『坊っちゃん』はこの経験を下敷きにして作られた作品である。主人公の坊っちゃんはお母さんとお父さんに嫌われ、清という下女だけに可愛がられている。お母さんが病気で死ぬ前にも「お前のようなものの顔は見たくない」と言われた。お父さんはお母さんが死んだ「後貴様は駄目だ駄目だ」と口癖のように言っていた。両親が死んだ後、お兄さんに600円を渡されて分家した。東京の物理学校を卒業後、校長の勧めを受けて、四国の中学校の数学教師になった。その時、教育界の邪悪な勢力が横行することを見て、そして、その悪い勢力と闘争した後、憤然と退職して東京に戻った。坊っちゃんの身には夏目漱石の影がある。彼らは同じ不幸な子供時代があり、不正なことに反抗したこともある。

三 坊っちゃんの根性について

1 無鉄砲な男

 坊っちゃんは小さい頃から無鉄砲である。だから損ばかりしている。

「小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。新築の二階から首を出していたら、同級生の一人が冗談に、いくら威張っても、そこから飛び降りる事は出来まい。弱虫やーい。と囃したからである。小使に負ぶさって帰って来た時、おやじが大きな眼をして二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かす奴があるかと云ったから、この次は抜かさずに飛んで見せますと答えた。」

「親類のものから西洋製のナイフを貰って奇麗な刃を日に翳して、友達に見せていたら、一人が光る事は光るが切れそうもないと云った。切れぬ事があるか、何でも切ってみせると受け合った。そんなら君の指を切ってみろと注文したから、何だ指ぐらいこの通りだと右の手の親指の甲をはすに切り込んだ。幸ナイフが小さいのと、親指の骨が堅かったので、今だに親指は手に付いている。しかし創痕は死ぬまで消えぬ。」[2]

坊っちゃんは思うままに行動する。同級生は冗談だが、坊っちゃんは何も深く思わなくて二階から飛び降りた。普通の人はそんなことは決してしないが、しかし坊っちゃんはすぐ飛んだ。やはり世の中でめずらしい子だ。ナイフが鋭いことを証明する方法はたくさんある。しかし、坊っちゃんは一番バカみたい方法を使った。自分を傷ついても自分の説を証明したいのだ。まさか無鉄砲の男だ。

2 素直な男である坊っちゃん

「校長の云うようにはとても出来ない。おれみたような無鉄砲なものをつらまえて、生徒の模範になれの、一校の師表と仰がれなくてはいかんの、学問以外に個人の徳化を及ぼさなくては教育者になれないの、と無暗に法外な注文をする。そんなえらい人が月給四十円で遥々こんな田舎へくるもんか。人間は大概似たもんだ。腹が立てば喧嘩の一つぐらいは誰でもするだろうと思ってたが、この様子じゃめったに口も聞けない、散歩も出来ない。そんなむずかしい役なら雇う前にこれこれだと話すがいい。おれは嘘をつくのが嫌いだから、仕方がない、だまされて来たのだとあきらめて、思い切りよく、ここで断わって帰っちまおうと思った。」[3]

坊ちゃんは本当に一筋である。普通の人は給料がもらえるために、出来なくてもできると答える。坊っちゃんだけは自分が本当にできるかどうかと自問した。この世に合わない人だ。清という下女は誰もいないときに坊っちゃんに菓子や色鉛筆などいろいろなものをあげた。しかし、坊っちゃんは自分だけ得をするほど嫌いな事はない。これは不公平であると思う。親がお兄さんだけを可愛がっているのに、自分は不公平なことを遭うのに、清の関心は不公平だと思う。なんと素直な人である。まさかばかほどだに言い過ぎない。

3 正義派の坊っちゃん

学生はバッタを坊っちゃんの布団に入れて、坊っちゃんにいたずらをした。学生は否認したが、坊っちゃんは学生たちと戦った。絶対学生たちに謝らせたいだ。学生の頃、坊っちゃん自分もいたずらをしたことがある。しかし、罰があるから、思い切りいたずらをやることができる。あと罰を受ける。やったことを承認しなければ、将来どんな人になるんだ?社会にとって有害者になるのだ。

古賀先生のフィアンセのマドンナは赤シャツと付き合うことを知っていた。古賀先生を同情し、赤シャツを憎んだ。赤シャツからの提案——俸給をあがることと数学の主任になることを断った。

「あなたの云う事は本当かも知れないですが――とにかく増給はご免蒙ります」

「それはますます可笑しい。今君がわざわざお出になったのは増俸を受けるには忍びない、理由を見出したからのように聞えたが、その理由が僕の説明で取り去られたにもかかわらず増俸を否まれるのは少し解しかねるようですね」

「解しかねるかも知れませんがね。とにかく断わりますよ」

「そんなに否なら強いてとまでは云いませんが、そう二三時間のうちに、特別の理由もないのに豹変しちゃ、将来君の信用にかかわる」

「かかわっても構わないです」[4]

自分とは直接の関係がないが、不義の金だと知っていたうえ、受け取ってはいけない。古賀先生転任したあと、「山嵐」と一緒に何晩も待って、赤シャツの不正の現場のチャンスを取って赤シャツとのだいこをさんざん殴った。赤シャツが計った喧嘩事件で「山嵐」は教師を辞めさせられた。同じな「責任者」の坊っちゃんは辞めさせられなくても自分から辞書を提出した。最終に「山嵐」と同じの罰を受けた。己の正義を守った。

四 優しい清

 

 坊っちゃんは清という下女を母のように見ている。坊っちゃんは小さい時からいたずらばかりして、両親に可愛がられなかった。清だけは坊っちゃんを非常に可愛がった。「あなたは真っ直でよいご気性だ」と賞める事が時々あった。それに、清がよく言うのは、「坊っちゃんが独立したら、必ず自分を連れて行って、坊っちゃんのところで働きたい」だ。あの時から、清はお母さんの代わりに坊っちゃんを愛しているのだ。最初、坊っちゃんは自分にとって清の重要性を意識していなかったが、四国に行って、どんどん清のいいところを感じていた。

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