東京観光ブームから見る北京の国際観光都市の建設

 2022-01-19 11:01

目          次

一 はじめに………………………………………………………………………1

二 国際観光都市について………………………………………………………2

三 東京観光ブームについて……………………………………………………4

四 北京の国際観光都市建設について…………………………………………8

五 発展戦略………………………………………………………………………11

六 終わり…………………………………………………………………………12

致谢…………………………………………………………………………………15

東京観光ブームから見る北京の国際観光都市の建設

陈勇 20121322008

要旨:近年、中国では東京圏を中心にする訪日観光がブームになっている。2009年、北京を中国特色のある国際観光都市に建設するという目標も提出されたが、実現したかどうかは、筆者が好奇心を持って調査をやった。本文では、東京観光ブームをきっかけに、北京の国際観光都市の建設を対象として研究を行った。まず、東京観光ブームの原因を重点にして分析した。次に、北京の建設に直面している問題を掘り出してみた。さらに、訪京意欲を醸成させるための「北京ブランド」の戦略的構築をはじめ、各種輸送手段の強化、宿泊施設や地域資源の開発、観光人材の育成と確保等の課題を解決を図らなければならないと指摘した。

キーワード:東京観光ブーム;国際観光都市;成功の可能性;不足点;発展戦略

一 はじめに

近年、中国では東京圏をはじめ日本の全国観光がブームになりつつある。特に、中国観光客の目から見れば、国際観光都市としての東京は訪ねなければならないところである。調査によると、2009年、北京を中国特色のある国際観光都市に建設するという目標も提出されたそうである1。今までその目標が達成されたかどうかは、旅行愛好者にとって大きな誘惑力のある問題であるが、一言だけで答えられないのであろう。だから、北京の国際観光都市の建設を卒業論文のテーマに決めた。

国際観光都市2とは何なのか、どのような特徴を持っているか、国際観光都市としての東京はなぜそんなに人気高いのか、北京が国際観光都市になる必要性と可能性はあるのか、中国特色というのはいったい何なのか、東京と北京の都市建設に何か相違点があるか、そして別々に何か問題点があるか、さらに東京から何かいい経験が学べるか。これらの問題を明らかにするために、筆者は好奇心を持っていて大量の書籍を読み、一連の調査を展開した。

本文では、前輩たちの研究成果に基づいて、北京での実地調査データや実感などに結び付け、経済、文化、交通、環境などの方面から比較して、それぞれの優位性と不足点を分析するつもりである。最後に、北京の国際観光都市の建設の発展戦略について、個人の意見を発表したい。

二 国際観光都市について

1 定義

国際観光都市とは、国際観光客が多くて、国際知名度3も高く、観光産業が重要な支柱産業とされる地域である。国際観光都市としては、経済が高度に発達しているだけでなく、観光資源が極めて豊富であるし、都市の基礎公共施設も完備されている。

2 分類

世界中で有名な国際観光都市は少なくないが、それぞれ独特な魅力を持っている。具体的に言えば、次のように分けられる。

2.1自然風光型 

山水風光などの自然資源に恵まれて、高品位で珍しい景観によって世界によく知られる地域である。例えば、有名なバリ島、カンクン、ホノルルである。

2.2ガーデン型 

シンガポール、ワシントンのような芸術効果のある庭園型の大都市である。

2.3娯楽型 

娯楽のために作られた人造景観が国際で人気高い都市である。例えば、世界級の第一ディズニーランドとロサンゼルスのハリウッド、賭場盛行のマカオなどである。

2.4商業貿易型

香港のような国際的な貿易中心地と金融センターとして観光聖地になった都市である。

2.5歴史文化型

悠久なる歴史と大量の珍しい文物旧跡を積み重ねて、豊かな文化雰囲気を形成した都市である。例えば、ローマ、パリ、西安、カイロなどである。

2.6宗教型

メッカのように、独特な宗教文化と観光産業をよく融合させた都市である。

もちろん、上述のように単一魅力を持っている都市のほかに、自然風景と国際金融会議中心、科学技術や対外交流センターなどの機能を兼ねて総合性のある都市もある。例えば、日本の東京、イギリスのロンドン、アメリカのニューヨーク、フランスのパリなど。

3 入選資格

国際観光都市になるには、次のようないくつかの特徴が必要なのである。

第一に、国際知名度が高くて、国際観光客の接待量が大きい。

第二に、豊富な観光資源と独特な歴史文化を持っている。

第三に、観光者の人身と財産安全を確保できる環境が整備されている。

第四に、交通網が発達し、またホテルや商業施設、飲食店等が集積している。

第五に、消費行動を促進する環境と制度が整備されている。

第六に、観光分野における優秀な人材の育成と確保ができる。

4 意義

 

グローバル化が進み、国際競争が激しくなるにつれて、観光産業は関連産業の裾野が広く、幅広い経済波及効果が見込まれる分野として、注目を集めている。観光産業は伝統的な経済発展方式と転換して、資源節約型の都市の建設に役立っている。また、就職率を拡大させるし、生活品質を高めるし、調和社会を構築するにも有利である。さらに、自国の伝統や文化、風物などの特別な魅力を世界中に宣伝して、国際交流を開拓させ、国際競争力を強化するに重要な役割を演じている。世界観光組織からのデータによると、「観光事業で1元の収入が増えるごとに、関連産業で4.3元の収入が取れる;観光事業で1名の従業員が増えるごとに、関連産業で5つの就業機会ができる。観光産業からの影響をもらった関係業界は110 個もある。」

三 東京観光ブームについて

周知の通り、東京は世界で非常に有名な国際観光都市であり、特に近年東京観光はブームになったのである。東京の魅力はどこにあるのか、どうしてそんなに人気高いのか。調べた資料によって、簡単に説明してみよう。

1 現状

日本政府観光局の報道によると、2014年の1~11月に、訪日観光客の数は1217万7500人に達し、その中で中国人観光客が82.2%増加して、221万9300人に達した。中国大陸は台灣、韓国に次ぐ日本への第3の観光客源地になった5。また、2020年の東京オリンピックを追い風に、2000万人の高みを目指し、東京都をはじめ関係各所で様々な取り組みが緒に就いたところである。

2月22日に、日本の『毎日新聞』に「中国資金が日本列島を席巻した春節」という文章を発表した6。文章によると、百貨店の売上げは予測よりずっと高かったそうである。電気炊飯器や温水洗浄便座カバーなどの家電用品が一番人気があるのである。三越デパートの東京銀座店は春節の3日間、アクセサリーなどの免税品の売上げは2.4%増加した。

  1. 観光ブームの形成原因

2.1 高い国際知名度を持っている

東京はアジアで一番大きい大都市で、世界第二の大都市でもある。また、世界の三大金融センターの一つ(ニューヨーク、ロンドン、東京)で、日本円も世界五大通貨の一つである。そのうえ、東京が日本と世界の情報センターであるし、1964年と2020年のオリンピック大会の当選都市でもあるから、世界中によく知られている。さらに、東京は活力と時代感のある都市で、流行音楽、アイドルドラマ、Walkman、携帯電話、化粧品、電子ゲームなどの面でいつも流行の最前線に歩いて、アジア乃至全世界の若者に人気がずいぶん高い。

2.2観光資源が豊富である

有名な国際観光都市として、東京は豊富な観光資源を持っている。例えば:東京タワー、東京スカイツリー、皇居、国会議事堂、淺草寺、上野公園、東京ディズニーランド、代々木公園、日比谷公園、新宿御苑、ハローキティ楽園、明治神宮、銀座、渋谷、秋葉原、二重橋などである。それらの観光資源は、季節ごとにそれぞれ異なっているすばらしい景色によって、数え切れない国際観光客から注目を集めるのである。例えば、春の有名な花見場所の上野公園、多くの夏祭りで有名な淺草寺、秋に美しい「黄金のトンネル」を形成した明治神宮、外の大雪を見ながら快適に浸せる草津温泉である。

2.3 経済レベルが高い

日本経済の特徴は、世界的な貿易黒字国で、他国への投資額が国内への額よりも大幅に大きい資本輸出国であるということである。日本製品は省エネ、環境保護と自動化生産などの優位性を持っていて、国際市場で競争力が強いので、巨大な貿易黒字をもたらした。2009年、東京のGDPは2万億ドルで、北京の10倍であった。2014年、東京のGDPは31395億ドル、1人当たり6.3224万ドルである。

また、金融備蓄を大量に増加したから、東京は国際金融と事務関係の地位が速く向上した。その上、第三産業がきわめて発達していて、東京は国際金融中心と管理センター及び日本最大の商業、サービス中心都市になった。

さらに、東京市を中心として、東京都以外の神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨県を加えて形成した首都圏は、GDPが世界一で、世界で最大の都市圏で、有効的に土地、環境、交通、住宅などの問題を解決した

2.4 交通網が発達している

道路、鉄道、航空と海運の組み合わせた東京交通網は、全国や世界各地へ四方八方に通じている。地下鉄、高速鉄道や電車など多様な形式がある軌道交通は年の運送量が26.6億人で、約北京の1.7倍である。東京軌道交通の利点は輸送量がおおく、環境にやさしく、自然災難があっても0.6秒の誤差しかないから、定刻である。その上、東京鉄道は世界で最大の交通中枢、毎日乗客の流れが1600万に達し、とても便利である。東京港は日本でも世界でも重要な港である。さらに、東京の羽田空港と成田空港の輸送量は世界第二である。世界で人口が一番多くの大都市東京は根本から都市の交通問題を解決した。

2.5 環境状況が適切である

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