アニメから見た日本の伝統文化と中国アニメへの参考

 2022-01-19 11:01

アニメから見た日本の伝統文化と中国アニメへの参考

徐诣 20141322035

要旨:日本のアニメに関する研究は山ほどある。たとえば、「千と千尋の神隠し」というアニメについて、心理学の面において研究することがあれば、「ロミオとジュリエット」について、日本文化の面から研究することもある。本文は日本のアニメに着眼し、アニメから見た日本の伝統文化を研究対象としている。まず、日本の伝統文化の内容とアニメの流行る現状について説明する。次に、文学、芸能、建築と絵という四つの部分に分けて説明していくつもりである。文学では、「ちはやふる」というアニメから『百人一首』を研究する。芸能では、「昭和元禄落語心中」から落語を研究し、「国崎出雲の事情」から歌舞伎を研究し、「ましろのおと」から三味線を研究する。建築では、「斉木楠雄の災難」から神社を研究し、「賭ケグルイ」から茶室を研究する。絵では、「モノノ怪」というアニメから浮世絵を研究する。以上の研究を通して、少しでも中国のアニメに参考できることが見出すことができればと思われる。

キーワード:日本アニメ;伝統文化;落語;歌舞伎;浮世絵;中国アニメ

目 次

一 はじめに 1

二 文学におけるアニメ 2

三 芸能におけるアニメ 2

四 建築におけるアニメ 4

五 絵画におけるアニメ 5

六 中国アニメの現状と行き先 6

七 おわりに 7

致 谢 10

一 はじめに

伝統文化と呼ばれる文化は、長い年月の中でできるだけ原型をとどめるように、先人たちが努力を重ねてきた結果に受け継がれたものといえる。日本は歴史を継いでいる国として、いろいろな伝統文化がある。例えば、茶道、華道、俳文などがあげられる。

今、日本のアニメがブームになっている。特にここ数年は、政府や自治体がアニメの商業性や文化的価値に注目している点が極めて特徴である。二〇〇二年四月の文部科学省文化審議会では、アニメーションやCGなどのメディア芸術を「わが国が世界に誇れる文化」デアルトし、その振興を図る必要性を訴えている。

そして、アニメと日本の伝統文化の関係は先人に調べたか。しっかり研究しまった。

先行研究では、まず、『マンガ.アニメにみる日本文化』という本に、アニメ版「ロミオとジュリエット」を例に、日本文化の独自性を読み解くつもりだ。「このアニメ画像の様式は日本アニメの伝統に則り、美しい花と花びらの舞い散る映像で語られ、二人は永遠の愛を貫く。最後は日本文化的世界観を反映しつつ、死は二人が永遠にともにあることの始まりであると、画像で語られる。」1と書いてある。筆者はアニメと日本文化を繋いだが、もっとも説明したいのは日本人の精神や信仰という文化である。伝統文化ではない。

次に、『アニメに学ぶ心理学:「千と千尋の神隠し」を読む』という本に、「筆者は千尋が入り込んだ神隠しの世界を読み解くことで、思春期の子供の心の世界が見えてくると考えている。」2この本はもっとも言いたいのは思春期の子供の心理で、心理学の本である。日本の伝統文化と関係がない。

私は最近よく見るアニメは大抵伝統文化にかかわるアニメだから、日本アニメと伝統文化の応用について興味を持つようになった。これをきっかけに、資料を調べた。そして、この論文を通じて、中国のアニメにいい影響を与えばと考えながら、「アニメによる日本の伝統文化と中国アニメへの参考」という課題を作った。

二 文学におけるアニメ

1 『百人一首』

「ちはやふる」の筋は以下の通りである。小学生の綾瀬千早の夢は、姉が日本一のモデルになることであった。しかし、ある日、千早は転校生の綿谷新に出会った。綿谷新は「自分のことでないと夢にしてはいけない」と千早の夢を否定した。そして、綿谷新の夢は競技かるたで名人になることであった。千早は真剣にかるたに臨む彼の姿に感動されて、かるたの世界に入った。

その作品のタイトルの「ちはやふる」は小倉百人一首の撰歌「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」に由来しておる。さらに、アニメの中に、かるたの試合が何回も現れました。百人一首の短歌が書かれている読み札を聞いて、下の句が書かれている取り札にとる。こんな試合を通じて、アニメの観客も知らず知らずに『百人一首』を覚えてきた。

『百人一首』は、天智天皇から順徳院にいたるまで約五百数十年の百人の歌人たちから、一人一首ずつ選び集めた秀麗典雅な和歌集である。現在では日常的に使われていない古い大和詞で綴られているので、中にはちょっと聞いても意味の分らない歌もあるが、何度か口ずさんでいるうちに、その美しい言葉に惹きつけられて、特有の、すがすがしい雰囲気に浸ることができる。スモッグとほこりにまみれた、現代のあわただしい世の中で、ときたま百人一首に接したとき、日本人の心のふるさと、「精神のオアシス」に出会ったような感じを抱かれる人々も少なくないであろう。

三 芸能におけるアニメ

1 落語

「昭和元禄落語心中」の筋は以下の通りである。若い八雲・菊比古はもともと落語界へは入らないが、親に強いられ、無理やり入った。しかし、菊はどんなに頑張っても落語が上達しないので、日々苦悩し続けていた。それにひきかえて、同い年で同じ日に師匠・七代目有楽亭八雲門下に入る初太郎は落語の才能があって、だんだん人気・実力をつけてゆく。菊は繊細で陰のある。それに対し、初太郎は粗暴で明朗である。そのぜんぜん違う二人は共に落語界を支えている。

このアニメに、落語は絶対の主役として、重要な役割を持っている。菊比古と助六の落語は成長とともにだんだん変わっていく。最後、二人は確かに優れる落語家になった。そして、このアニメに珍しく何回も完全な落語を現した。観客にとって、アニメを見ながら気楽に落語を聞くのは非常にいい楽しみだ。

落語は能楽や歌舞伎など他の芸能と異なり、衣装や道具、音曲に頼ることは比較的に少なく、ひとりで何役も演じ、語りのほかは身振り・手振りのみで物語を進め、また扇子や手拭を使ってあらゆるものを表現する独特の演芸であり、高度な技芸を要する伝統芸能である。落語家にとって、お客の笑顔は何によりのご褒美であるとも言えよう。

2 歌舞伎

「国崎出雲の事情」の筋は以下の通りだ。出雲はもともと母親と暮らししていたが、母が旅に出たので、出雲は歌舞伎の名門の父親の元へ行きました。それをきっかけに、出雲は伝統芸能・歌舞伎の世界に入ってしまった。

このアニメは「昭和元禄落語心中」の方式と同じく、芸能を演じている人の成長を通じて、芸能の知識や魅力を大衆に伝える。それに、演目もいくつか披露された。しかし、このアニメは現代の物語を述べている。もっと軽くて楽しい気持ちで見ることができる。

歌舞伎は、日本固有の演劇で、伝統芸能の一つで、重要無形文化財である。歌舞伎は料理に似ている。まず、料理に旬の素材があるように、歌舞伎にも季節ごとの出し物がある。味付けに江戸前と関西風があるように、歌舞伎にも江戸に所縁の深い演目と、上方と所縁の深い演目がある。どれにしよう、歌舞伎は役者の演出によって、あの時代の風貌を展開し、劇の悲しみや楽しみや苦しみを大衆に伝えて、共鳴を起こるものである。

3 三味線

「ましろのおと」の筋は以下の通りだ。ある日、三味線の師でもある祖父が亡くなったので、澤村雪が自分の未来に迷惑していた。そして、母に説得されて、自分の音を探すように、単身上京した。あと、澤村雪がいろいろな人と出会って、最後自分の音を見つけた。

三味線はこのアニメで中心として現れる。主人公は三線を弾いただけで、美しい音楽になって、人の心を惹かれる。

「三味線は、歌や語りの伴奏楽器として東西都市部の芸術音楽、大衆音楽から地方の民俗音楽まで幅広く採用され、江戸時代には近世文化の担い手だった町人階級の最も身近な楽器として広く普及する。」3「三線の音に癒されるという方も多くいる。そのわけは、三線の弦を一本爪弾いてみればよくわかる。弾いているのは一本でも、ほかの二本に共鳴して響きを作るのです。そして、共鳴音の最後がふわりと上がり、心地よい余音を残す。」4

四 建築におけるアニメ

1 神社

「斉木楠雄の災難」の筋は以下の通りである。

斉木楠雄は超能力者であるが、普通の高校生活を送りたいので、自分が超能力者であることを隠れて生活している。しかし、物事がなかなか思うとおりに行かない。斉木楠雄は学校で究極のバカ・燃堂力や中二病患者・海藤瞬などの人を付き合って、自分が超能力者であることがばれないように一所懸命頑張っている。

神社は斉木楠雄一家が初詣のときに現れた。初詣は日本人にとって、基本的な祭りだ。神社へ参拝を行って、風車、熊手などを受けたり、絵馬に願い事や目標を書いたりして、今年一年がよい年であるよう祈る。

初詣の場所としての神社とは、日本固有の宗教である神道の信仰に基づく祭祀施設である。産土神、天神地祇、皇室や氏族の祖神、偉人や義士などの霊などが神として祀られる。その中、鳥居は神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内は神様が鎮まりになる御神域として尊ばれる。鳥居を見ると神聖さを感じるのは、日本人の共通した考え方である。

2 茶室

「賭ケグルイ」の筋は以下の通りだ。私立百花王学園は上流階級の子女が通う名門校である。この学園はギャンブルによる階級制度によって支配されていた。その中で、圧倒的なギャンブルの腕を持つのは生徒会長・桃喰綺羅莉とその生徒同士である。そこに、蛇喰夢子という少女が転校してくる。蛇喰夢子はおっとりした女の子に見えるが、実はギャンブル狂・賭ケグルイであった。

夢子が生徒会役員、伝統文化研究会会長の百合子とオリジナルギャンブル「生か死か」での勝負をする時の場所は茶室だ。この茶室は百合子の伝統文化研究会会長の身分の示しと考えられる。

茶室は、日本式の茶道において、茶事の主催者(主人、亭主)が客を招き、茶を出してもてなすために造られる施設である。伝統的な茶室は、露地と称する庭園の中に建てられている。露地は、俗塵を離れた非日常的空間である茶室に至るまでの空間を演出する。「茅葺、掘立柱、わら土壁をもった質素な草庵茶室で、「わび」の哲学具現化されたものである。」5

五 絵画におけるアニメ

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