和服文化から見る漢服の伝承

 2022-01-19 11:01

目         次

一 はじめに 1

二 和服文化の歴史 2

三 和服文化の特徴について 5

四 和服文化の現状分析と未来展望 7

五 漢服の伝承の意義 8

六 漢服伝承における問題点と解決方法 10

七 終わりに 10

致 谢 13

和服文化から見る漢服の伝承

凤安然 20141322022

要旨:日本の着物は『着るアート』と言われていて、国際で高い評価を得ている。西洋人の「洋服」に対して、着物が「和服」とも呼ばれて、和服文化は世界に誇る日本文化の一つである。ところが、「価格が高い」、「着るのが不便」、「着る機会が少ない」などの原因で、安くて実用的な洋服の流行の中で、和服文化の伝承問題は厳しくなった。幸い近年では日常着として着物を楽しむ日本女性が増えていて、外国観光客の着物姿もよく見かけられる。漢服伝承の研究のために、筆者は和服文化をめぐって詳しく調査をやった。本稿では、まず和服文化の歴史と特徴を説明した。それから、和服文化の現状を分析し、その未来を展望した。最後に、漢服伝承の意義と問題点及び和服文化の研究から受けた啓示を重点として、漢服の伝承問題の解決方法について自分の考え方を述べた。

キーワード:和服文化;現状と未来;漢服の伝承;意義と問題点;啓示

一 はじめに

華やかな着物を着ている女性を見かけると、思わず振り返って心が引き付けられる人が多いであろう。日本の着物は「着るアート」と言われていて、国際で高い評価を得ている。西洋人の「洋服」に対して、着物が「和服」とも呼ばれて、和服文化は世界に誇る日本文化の一つである。ところが、「価格が高い」、「着るのが不便」、「着る機会が少ない」などの原因で、安くて実用的な洋服の流行につれて、和服文化の伝承問題は厳しくなった。幸い、近年では日常着として着物を楽しむ若い日本女性が増えていて、外国観光客の着物姿もよく見かけられる。

日本の着物と比べて、中国の漢服の現状はどうであろうか、漢服の伝承にはどのような意義があるか、その伝承に何か問題点があるのか。漢服伝承の研究のために、筆者は日本の和服文化をめぐって詳しく調査をやった。本稿では、まず和服文化の歴史と特徴を簡単に説明する。それから、和服文化の現状を分析し、その未来を展望するつもりである。最後に、漢服の伝承の意義と問題点及び和服文化の研究から受けた啓示を重点として、漢服の伝承問題の解決方法について自分の考え方を述べよう。

二 和服文化の歴史

着物は日本の長い歴史の中で生まれてきた世界でも誇る日本の伝統文化である。近代日本では洋服が一般になってきたが、着物も愛され続けている。着物は普段着ている洋服に対する言葉として使われている。着物=和服の使いも多い。また着物という言葉は国際語として世界でも通用できる。では、着物はいつ生まれたのか。

「着物は平安時代から着用されはじめた。小振りな袖で対丈の衣服『小袖』がはじまりといわれている。鎌倉、室町時代になったら、小袖のみの衣服に変わっていき、室町末期には現在の着物の原型が出来上がったといわれている。桃山時代には、華やかな桃山文化が生まれた。もちろん、小袖ももっと綺麗になった。江戸時代の元禄期には、現在の着物とほとんど変わらない形の小袖が生まれた。この時代は、小袖が完成した時代とも言われている。現在の生活では洋服が中心になって、着物を着る機会は少なくなった。結婚式とお葬式などで礼服として用いられることがほとんどだといわれている。」1           

三 和服文化の特徴について

世界でも誇る伝統文化として、和服文化には一体どのような特徴があるのか。いろいろ資料を調べた後で、一番印象深い特徴が次のように三つあると思う。

  1. 権力の象徴という役割がある    

昔は、着物という物は単なる衣服ではなく、現代の服にはない権利の象徴という役割もする。

奈良時代から衣服という物は大袖と小袖に二分化され始めた。理由は「公家と庶民を区別するため」である。小袖は今の洋服のような筒型の袖口があるものであり、大袖は衣冠束帯のような袖が広いものである。支配階級にいる高位の人々はあまり活動する必要がないから、手足の隠れて動きにくい服を体に纏うことで労働する意思がないことを示していた。これも庶民に対し、貴族たちと庶民は異なるという意識を植え付ける一つの洗脳行為である。

室町時代になると、小袖を着用する庶民の中から武家が現れた。権利を持っている武家の人々は大袖を着用するようになったが、大袖を身に付けるのはフォーマルな場に限定されて、日常的に着用するのは小袖である。小袖も着用する庶民との区別は問題である。武家は「動きにくい=階級の高さ」という考えを持って、この時、まだ筒型であった袖に40cmほどの袂をつけた。これが袂のついた現在の着物の原型となる。そうすると動きにくくなって、階級の高さを感じさせる。しかし、後期になったら、公家も小袖を日常着として着用するようになったから、服による権力の象徴もなくなった。

                        

  1. 季節感が楽しめる 

日本で季節の変化がはっきりすると思われる。古代から、日本人は季節に応じて着物の素材や柄の組み合わせ方を決める習慣がある。季節によって、異なる景色や自然の植物を装飾として着物に着用したり、違う素材を使用したりすることで、暑さや寒さに影響されることなく快適に着物を着用できるからであろう。

「江戸末から明治時代まで着物の様子は花鳥、風景など季節の代表物が求められるようになった。花草では南天、松、梅、桜など、季節変化の代表植物から季節を追って描かれていた。武家社会になったら、九月九日の重陽の節句から三月末期までは冬の装いであり、四月一日から五月四日までは合いの装いであり、五月五日の端午の節句から九月八日までは夏の装いである。こういう衣替えが定められた。同時に、冬は綿入れ、春と秋は袷、夏は単衣という着替えも定められた。それから、人々は一斉に衣替えをした。季節にあわせていろんなデザインが出ている。たとえば、春になると、花が咲く。この季節には梅と桜などこの季節の植物を表現する文様の着物を着ることが多かった。秋になると、菊と桔梗、女郎花などこの季節に応じた植物を表現する文様の着物を着ることが多かった。そのほかに冬の夜空に降りしきる雪を描く着物と浅くて爽やかな夏衣もある。」

  1. マナーが多い

日本人は行事によって違う着物を選ぶ。着物の着用するマーナーは洋服より厳しい。マナーを間違えると周囲の人に失礼なことになる。

現在の日本で一年の中でいろいろな行事がある。行事といえば、まず基本的なのは結婚式と葬式だと思われる。「室町時代には足利将軍を中心に武家はさまざまな礼式の規範を整えて結婚式の礼服が定められた。喪服の制度は平安時代後期に成立された。鎌倉、室町じだいになったら、この制度も続けられていた。しかし、元来の黒喪服からだんだん白系統の喪服に変化した。」

まず、着物には基本的なルールがある。これは女性には未婚者と既婚者の区別である。既婚者は行事で必ず留袖という礼服を着なければならない。この留袖は黒留袖である。「黒留袖は黒いのきものであり、裾の部分から後ろ身頃にかけての部分に華やかな模様が描かかれている。そして、この留袖に染め抜き日向五つ紋をつけするが多い。留袖にはほかの一つの種類がある。この留袖は色留袖という。色留袖は既婚者、未婚者と関係なくて着られている。色留袖とは色が黒以外の模様の留袖である。結婚式で近親者でない人が色留袖を着る場合が多い。そして、気の張ったパーティーとか、国際的な行事とか色留袖が着用される。それに、未婚者、既婚者と関係ない着物はもう二つある。一つは訪問着である。この訪問着はよく結婚式、お見合い、表彰式、そしてお茶会に着られている。もう一つは色無地である。色無地は白生地を一色で染めた無地のきものである。色無地は未婚者、既婚者と関係なく、着られている準礼服である。茶席には欠かせないきものである。振袖は未婚者の礼服である、格調高い絵羽模様の着物である。振袖は結婚式と披露宴での花嫁の礼服として着用されている。振袖は大振袖、中振袖、そして小振袖がある。最近、小振袖はなくなっている。ほかのきものもある。たとえば、小紋である。小紋はプリント柄のワンピースに似ているきものである。」そして、付け下げという着物もある。この付け下げは小紋より格が高く、訪問着より気軽なきものである。よく略礼装として着用されている。最後に、織りの着物である。織りの着物は木綿と紬、お召しなどのきものである。よくパーティーに着用される。

四 和服文化の現状分析と未来展望

いつの間にか、着物の値段が高いし、自分で着ることも煩わしいし、さらにメディアの影響を受けたせいで、着物より洋服に高い関心を持っている日本人はどんどん多くなった。この結果、不振や倒産になった着物のメーカが相次いだそうである。和服文化の未来はどうなるか、展望するためにまずその現状を検討したいと思う。

  1. 現状

今の日本では、着物は価格が高くて手間がかかるイメージは普通だと考えられている。ですから、洋服が主流となった今、着物の市場は年々縮小している。そして、日本の人口が減少しているから、成人式でも、結婚式でも、着物を着用する機会も少なくなった。ウェディングドレスが普及している今、競争が激しくて、突破口は成人式の振袖だけである。競争が難しい上に、重ね売りによって、着物が敬遠されることもある。さらに、着物需要が衰退している現在、受注がなければ生産できない。そして、職人の高齢化と後継者がないことで廃業を余儀なくされている工場や機屋が多い。職人の後継者の問題がもっと深刻になっていくと思われている。

和服の現状はそんなに楽ではないのに、日本文化としての評価が悪くない。日本人にとって、着物が一種の郷愁として離れがたいものである。海外の親日家にも愛されている。世界でも認められたと思えばすばらしいと考えられる。だからこそ、和服文化の伝承を救うための戦略についての課題が多い。

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