慣用句から中日文化の特徴を見る——動物慣用句を中心に

 2022-01-19 11:01

论文总字数:11765字

目 录

一 はじめに 1

二 アンケート調査 3

三 調査データによることわざの誤用の原因分析 6

四 終わりに 5

参考文献................................................................................. 17

附录 ..................................................................................... 18

中文摘要................................................................................. 20

致谢 ..................................................................................... 21

慣用句から中日各文化の特徴を見る——動物慣用句を中心に

董丹丹 20131322038

要旨:慣用句は言語がその国その国の文化と結び付けられる精粋であり、文化を忠実に反映しているとも言えよう。特に、人間は動物と密接な関係を持っているから、動物に関する慣用句を通して文化や風俗を理解することができる。本稿は日本語における動物に関する慣用句をいくつか取り上げ、アンケート調査を作成した。日本語を勉強する中国学生を対象に動物慣用句に関するアンケート調査を行い、学生の理解状況を調べることにする。それから被調査者の誤用率と誤用の原因を分析してみるつもりである。さらに、中日の動物慣用句の異同と文化の特徴を探求していきたいと思う。本項の研究を通して、中日文化の相違点に少しでも新しい発見ができればと思われる。

キーワード:動物慣用句;アンケート;中日対照;相違点;文化特徴  

はじめに

研究の目的と意義

  慣用句は各国の文化において民族固有の歴史、生活の知恵と経験を通じて形成されたものである。教訓と知識などを含んで、理解やすく簡潔な言葉を用いられることが多い。慣用句は日常生活だけでなく、新聞、テレビ、雑誌、小説などにも広く使われる。特に動物慣用句は大きな割合を占める。人間はずっと昔から動物と一緒に生活して、動物に対するいろいろなイメージが生まれた。中国と日本は一衣帯水、文化的な付き合いが密接な関係を維持している。日本のことわざは中国語から吸収するものも多い、自国では作られ、発展されるものもある。その両国の動物慣用句の異同をまとめて、さらに日本民族の文化背景、思考習慣、独特な風土を理解することができる。われわれ日本語を勉強する者にとって、格好の材料としてよく取り上げられて、日本語を十分に理解し運用する重要な役割を果たしているのである。

先行研究

今中国で日本の動物慣用句についての研究は少なくなかった。最初は慣用句に関する構成、源、特徴、応用などをめぐって、後は方言,文化、考え方などのいっそう深く段階に研究したのである。筆者はインターネットを利用し、「中国知網」で動物慣用句を入力したら、2010年から2015年まで14編の文章が出てきた。たとえば、徐曌瑢の『析日语惯用句的翻译策略——以与动物有关的惯用句为例』「西安外国语大学」は文化類似、文化衝突、文化帰依三つの立場から動物慣用句をいかに翻訳すべきかという問題を研究し、対訳法も紹介した。卢骁の『“猫”惯用句的中日对比研究——基于隐喻认知视角的考察』は中国語の猫について各辞典から隠喩慣用句を収集し四つの部分に分けた。そして認知言語学における隠喩認知理論に基づいて各慣用句の意義と形成メカニズムを説明し、猫に関する慣用句の本意と慣用意味の間に写像関係の存在を証明した。王少玫の『猫を用いる比喩表現の翻訳についての研究——関連性理論から』も関連性理論によって猫を用いる比喩表現の翻訳法を分析した結果、中国語に訳すには再現、転換、リファクタリング三つの方法があることが分かった。

  したがって、筆者はほかの視点から動物慣用句を研究したいと思う。中国における日本語科の学生を対象にアンケート調査によって、動物慣用句の理解状況を調べ共通する誤用を分析し、中日の文化の異同を全面的に分析しようと思う。

アンケート調査

本調査の概要

調査対象

  筆者は中国における日本語学習者の動物慣用句の誤用を分析するために、日本語学部二年生と三年生を対象とする。被調査者の情報については表1に表れる。

表1 被調査者の情報

学年

性別

人数

合計

二年

39

34

三年

34

31

調査内容

本調査は三つの部分に分け、日本の動物慣用句についての問題を作成する。一つの部分は日本の動物慣用句の正しい意味を選択する問題である。二つの部分は挙げた文に対して一番意味が近いものを選択する問題である。最後の部分は慣用句が肯定的な意味かそれとも否定的な意味かという問題である。問題はすべて日常から収集する間違いやすい慣用句に基づいて作られたのである。

表2 アンケート調査の内容

問題

問題数

慣用句

日本の動物慣用句の正しい意味を選択

8問

井底の蛙

俎上の魚

虎の威を借る狐

蛇に噛まれて朽ち縄に怖ず

虎穴に入らずんば虎子を得ず

狡兎死して走狗烹らる

犬も歩けば棒に当たる

海老で鯛を釣る

例文に意味が近い慣用句の選択

8問

鼠のように臆病

蛙の子は蛙

猫に小判

牛首を掛けて馬肉を売る

窮鼠猫を噛む

杖の下に回る犬は打てぬ

腐っても鯛

河童の川流れ

意味の褒貶を選択

4問

頭の黒い鼠

亀の年を鶴が羨む

犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ

亀の甲より年の功

誤用の統計

  

  回収したアンケート調査には有効なのは73部がある。各問題の誤用率は表3の通りである。各問題の誤用率をはっきり表すために、表3のデータに基づいて図1を作った。

表3 アンケート調査における各問題の誤用率

部分

問題

二年生

三年生

誤用人数んず

誤用率

誤用人数んず

誤用率

問題1

2人

5%

2人

6%

問題2

1人

3%

0人

0%

問題3

1人

3%

0人

0%

問題4

12人

31%

6人

18%

問題5

4人

10%

3人

9%

問題6

9人

23%

11人

32%

問題7

32人

82%

22人

65%

問題8

36人

92%

27人

79%

問題1

14人

36%

3人

9%

問題2

11人

28%

7人

21%

問題3

20人

77%

3人

9%

問題4

1人

3%

2人

6%

問題5

25人

64%

18人

53%

問題6

33人

85%

24人

71%

問題7

27人

69%

7人

21%

問題8

28人

72%

13人

38%

問題1

6人

15%

3人

9%

問題2

24人

62%

19人

56%

問題3

11人

28%

7人

21%

問題4

5人

13%

3人

9%

図1 アンケート調査における各問題の誤用率(単位:%)

調査データによることわざの誤用の原因分析

誤用の分類

  アンケート調査によると中国由来の動物慣用句の問題はほとんど正しく答え、日本独自の環境に生まれた慣用句は日本文化に不案内な日本語初学者にとって難しそうだと明らかになった。だから、アンケート調査におけるすべての慣用句の例を主に中日類似および中日相違の二種類に分ける。中日類似には意味も譬えも一致、褒貶一致、故事一致の三種類がある。中日相違には意味一致譬え不一致、褒貶不一致、日本特有の三種類がある。

  意味も譬えも一致という種類にはアンケート調査の第一部分の問題1「井底の蛙」、問題2「俎上の魚」、問題3「虎の威を借る狐」、問題4「蛇に噛まれて朽ち縄に怖ず」がある。褒貶一致という種類は主に鼠に関するアンケート調査の第二部分の問題1「鼠のように臆病」、第三部分の問題1「頭の黒い鼠」である。故事一致という種類にはアンケート調査の第一部分の問題5「虎穴に入らずんば虎子を得ず」、問題6「狡兎死して走狗烹らる」がある。意味一致譬え不一致という種類には調査の第二部分の問題2「蛙の子は蛙」、問題3「猫に小判」、問題4「牛首を掛けて馬肉を売る」、問題5「窮鼠猫を噛む」がある。褒貶不一致という種類にはアンケート調査の第一部分の問題7「犬も歩けば棒に当たる」、第二部分の問題6「杖の下に回る犬は打てぬ」、第三部分の問題2「亀の年を鶴が羨む」、問題3「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」、問題4「亀の甲より年の功」がある。日本特有という種類にはアンケート調査の第一部分の問題8「海老で鯛を釣る」、第二部分の問題7「腐っても鯛」、問題8「河童の川流れ」がある。

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