日本語外来語の使用についての調査研究―アカデミー作品賞を中心に

 2022-01-19 11:01

目      次

一 はじめに 1

二 外来語について 2

三 グローバリゼーションと外来語への影響 4

四 邦題から見る外来語の特徴 5

五 終わりに 13

致 谢 17

日本語外来語の使用についての調査研究

―アカデミー作品賞の邦題を中心に

李晓洁 20131322020

要旨:市場経済の発展につれて、グローバリゼーションが盛んになっている。文化の融合を背景に、国際文化交流も頻繁になっている。言葉は各国のコミュニケーションのツールとして、国際化の波に洗われている。日本語には従来数多くの外来語がある。グローバリゼーションのもとで外来語の発展がめざましくなっている。外来語は新たな思惟を伝える表現効果があると同時に、ある程度に日本の文化、経済の発展を促進する。一方、相手や環境によっては、コミュニーケーションへの阻害、言葉を複雑にという短所がある。本稿では、アカデミー作品賞の邦題を対象にしてグローバル化のもとでの外来語の使用について調査研究を行って、日本語外来語の特徴と効果を研究する。

キーワード:グローバリゼーション;外来語;邦題;特徴;効果

はじめに

外来語というのは自分の国の言語ではなくて、他の国から取り入れられた言葉である。グローバル化の世紀を迎えるとともに、言葉と情報の時代も来る。河村洋子1により、いわゆるグローバリゼーションとはヒト、モノ、カネ、情報を中心とした人間の営みが地球規模に拡大することである。近藤和彦はグローバル化を三つのサイクルにしてグローバル化の世界史を論じている。異文化間のコミュニケーションが盛んになっているにつれて、各地は多少外国語の影響を受けるに違いない。外来語が日本語の歴史では重要な位置を占めている。従来、外来語についての研究が盛んでいる。顧海根3の著作は全面的に外来語の知識を紹介した。王玉芝4は外来語を四つの時代に分けて英語からの外来語の特徴を論述した。張麗穎5は外来語の現状についてそのメリットとデメリットをまとめた。山名豊美6は過去から現在までの外来語の歴史を概観し、外来語の未来を考えていた。橋本和佳7は外来語の量的推移に関する調査を行って外来語の増加状況をあきらかにした。相澤正夫8は外来語に対する意識について調査を行った。

本稿は先行研究を踏まえて、グローバリゼーションを背景に、邦題の視点から外来語の特徴やその効果を考察することを目的とする。

外来語について

  1. 定義

字典により、「外来語、もとは外国語であるが、国語として用いられるようになったことば」9である。「日本語の場合、広くは漢語も含まれることになるが、普通はこれを含めないで、主として室町時代以降、欧米諸国からはいってきた語をいう。」10簡単に言えば、外来語は外国語から取り入れられた言葉である。「主に西洋諸言語からの借用であり、洋語とも呼ばれる。また、カタカナで表記することが多いことからカタカナ語とも呼ばれる。」11本稿は外来語の概念を狭くして、邦題の中に出ていたカタカナを指す。

言葉は異なった環境と条件で生活している人々の心持ちと思惟方式を反映し、社会生活の中でむろん大切なのである。国際化の世紀を迎えるとともに、言葉や情報もグローバル化になっていく。異文化間の交流が盛んになっているにつれて、各地は多少外国語の影響を受けるに違いない。

  1. 歴史

日本語では、外来語が歴史的に大事な役割を演じている。

「日本は長い歴史で他国の言葉を借用してきている。4世紀頃より中国漢字を借用し、6世紀にはそれを原型として平仮名、片仮名という日本独自のアルファベットを生み出した。明治時代に入り、政治、経済、文学、芸術など西洋文化の影響を受けることになり、多くの英語が日本に紹介され始めた。」12

日本へ行った最初のヨーロッパ人がポルトガル人である。その後、スペインとオランダ人が次々と日本へ行った。彼らは日本で商売をしたり、西洋文化と宗教を伝えたりした。この時期、日本語に入った外来語は主に日常用品に関する言葉である。普通、外来語はカタカナで表記するが、その時一部の外来語は日本に入って平仮名で表したことがある。例としては、「たばこ」、「かるた」、「きせる」、「かっぱ」、「らしゃ」などが挙げられる。オランダからの外来語は日常用品に限らなくて、科学技術分野の用語もたくさんある。それはオランダや中国以外の外国との貿易や海外への渡航を禁じた江戸幕府の政策に関わっている。幕末からの明治維新によって、日本は欧米の文化が積極的に取り入れられるようになる。幕末から明治時代にかけて、日本という国は180度と言ってもいいほどの大転換期を迎えた。たくさんの外来語が出てきた。その中、英語は圧倒的な勢いで日本に入った。フランスからの外来語にはアトリエ、コンクール、シャンパンなど芸術、服装、料理の分野における単語が多い。ドイツからの外来語は主に医学、哲学、体育に関する。ガーゼ、イデオロギー、ザイルとか。イタリアからの外来語は数が少なくて、主としてオペラ、テンポなど音楽分野の単語である。

第二次世界大戦中、外来語は敵性語として使用が禁止された。一部の英語からの外来語が大和言葉と漢字に変わった。例えば、レコードが音盤に、ゴルフが草球に、コーヒーが洋茶に、スキーが雪滑に、パーマネントが電髪あるいは淑髪に、トラックが自動貸車に、バイオリンが提琴に、ビールが麦酒に、ラグビーが闘球に変わった。外来語の吸収の勢いが衰えた。

第二次世界大戦後、日本語には外来語が山ほどある。アメリカ式の文明を追求し、日本にたくさんの英語を取り入れた。「1945から1975までの30年間、4027英語の単語が受け、英語からの外来語が38.07%を占めた。この時期、外来語の量が多くて、スピードが速くて、分野が広い。日本社会の各方面に深く影響を受けた。日常生活にも科学用語にも使用頻度がかなり高い。科学技術の用語より、生活に関する用語の頻度がやや高い。」13

  1. 現状

グローバリゼーションにつれて、カタカナ外来語やアルファベットで直接に表す単語が著しく増加している。国立国語研究所はそれについて、調査を行い、国民が外来語に対する意識を分析した。「日頃、読んだり聞いたりする言葉の中に、外来語を使っている場合が多いと感じることがありますか。」という質問に、「しばしばある」と「時々ある」という肯定的な回答が8割を超える。また、外来語の増加傾向に対する評価的な意識について、肯定的な回答は4割弱であり、否定的な回答は5割を超えて、全体の過半数である。年齢別に詳細に見ると、10代~30代までは「好ましい」とする回答が半数を超えるが、40代~60歳以上は比較的に少ない。すなわち、「外来語の増加傾向に対する評価的な意識は、増加支持派が優勢である若年層と増加反対派が優勢である高年層とに,世代的に大きく二分されていることが分かる。」14

外来語は新しいコンセプトや思想を表現する言葉として、日本語をよりカラフルにする長所がある。その一方で、対象や環境によって、でたらめに使うと、コミュニケーションの障害となるデメリットもある。それで、外来語について、世の中には色々議論が出てくる。

グローバリゼーションと外来語への影響

21世紀は国際化の時代である。経済のグローバル化、高度情報社会、先端技術(ハイテク)が主な特徴である。各国は激しい国際化の競争に巻き込まれている。

カタカナ新語辞典によると、「グローバリゼーションとは世界化、特に経済の国際化、各国が規制緩和などによる自由化を進め、世界経済の一体化を図ること」15を指す。グローバリゼーションは単なる経済だけではなく、技術や文化や情報などの分野にも見られる。すなわち、経済、情報、技術、文化などが地球規模で一体化していく傾向である。「グローバリゼーションそのものの要因としても重要なのが情報である。情報技術の進歩はヒト、モノ、カネの交流をより容易にしてきたし、ITはこれからもますます進歩していくことが予測できる。」16グローバリゼーションのため、言語に対する考え方もだんだん変わっていく。毎日新しい言葉が生まれる。

グローバリゼーションのもとで、社会の開放につれて、文化的な衝撃はますます大きくなるし、外来語は日本語に入るスピードも規模も空前である。グローバル化は外来語の拡大の客観的な条件を創造している。伝統的な文化と西洋の文明をお互いに融合し、地域的な言葉と文化もお互いに影響している。その一方で、外来語の受容と活用はグローバリゼーションの文化交流の産物である。一つの民族が世界と会話したがっていると、民族の言語が世界に向かわなければならない。そうしたら、その民族が外国の文化と外来語を吸収し続け、自分の文化をより豊かにする。これは国際のコミュニケーションに合うわけだ。

経済、文化、先端技術などのグローバル化は外来語をどんどん増えさせて、高度情報社会のため、外来語は日本語に入る速度も更に速くなっている。外来語の量的推移に関する調査を行った橋本は外来語の増加をS-curveモデル17にして、外来語の増加状況をあきらかにした。そこから得た結論は大正から戦前にかけては外来語の使用は少なく、ゆっくりと漸増する。戦後、1950年代後半から増加が急速に進むが、1980年代以降は安定化し、再び緩やかな増加に転じる。とにかく、グローバリゼーションのもとで、外来語はずっと増え続けていて、変えるのはただそのスピードである。

邦題から見る外来語の特徴

  1. 原題と邦題の対照

日本語は古くから外国語を取り入れている。そして、外来語についての研究が盛んでいる。グローバリゼーションの進展に伴い、新しい概念や思惟などを表すために、外来語を使用しないわけにはいかない時がある。文化交流の場合、例えば外国の映画が自国に入った時に、外国語を受けなければならない時もある。元々、日本という国は多様な異文化との融合がうまくなるという伝統がある。その他、客観的な需要やメディアなどのおかげで、外来語はますます増えている。国際化が進んでいる今、映画の邦題にもカタカナがたくさんある。次は、戦後アカデミー賞作品賞の邦題を中心に、その中にカタカナの使用を研究してみよう。また、原題と邦題の対照を通して、カタカナ外来語の特徴やその表現効果を考察してみたい。

まずは、戦後アカデミー作品賞の邦題を三つの種類に分けて見よう。

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