AO入試の現状と中国の「自主学生募集」制度への啓示

 2022-01-19 11:01

目      次

はじめに 1

二 AO入試とは 2

三 AO入試の現状 3

四 「自主学生募集」制度とは 6

五 「自主学生募集」制度の現状 7

六 啓示 8

七 終わり 9

致谢 12

AO入試の現状と中国の「自主学生募集」制度への啓示

朱智慧 20131322016

要旨:AO入試は20世紀90年代大学入試制度改革の産物として、多元的な視角によって、学生が学習に対する意欲と適応力を調査することを重視して、多様化な評価方式で学生を選ぶことである。日本大学入試制度は成功した経験が多くある。しかしながら、近年では少子化による受験生の減少の背景で、AO入試はそれぞれの大学が学生を引き付ける手立てになっている。一方、我が国の「自主学生募集」制度は実施されて以来、いろいろな問題も現れている。我が国の大学入試制度改革に対して、AO入試を実施する途中現われた問題は参考になれる。

キーワード:AO入試;大学入試制度改革;経験;自主学生募集;啓示

  1. はじめに

半世紀が経って、日本高等教育はすでに大衆化に入って、そして普及化に向かって着実に推進されている。少子化による18 歳人口の減少が著しく、受験生の数がじょじょに減っいる。AO 入試などの導入で、入学者選抜が多様化になっている。AO入試は各大学が学生を引き付ける手立てになっている。一方、我が国の「自主学生募集」制度は実施されて来、よい効果を収める。しかしながら、いろいろな問題も現れている。AO入試の研究は我が国の大学入試体制改革に対して、役に立った啓示を提供すると考えられる。これまでの研究では、AO 入試の現状と特色に焦点が当てられた。本稿はAO 入試の現状と特色を分析し、問題と啓発を提案することである。以下、主にAO 入試の定義や現状などについて考察を行う。

  1. AO入試とは
  2. AO入試の定義

         

AO 入試とは明確な定義がなく、以下は日本大百科全書からの解釈である。「大学の入学試験方法の一つ。学力試験を課さず、高等学校における成績や調査書の審査をもとに、小論文や面接などで入学の可否を判断する選抜制度。AOは入学事務局を意味するアドミッション・オフィスadmissions officeの略である。適性や能力、意欲や関心を重視し、学習履歴や目的意識をもった学習計画などを評価するため、一芸入試ともよばれる。試験方法の明確な定義はなく、各大学がそれぞれの規定に従って試験を行っており、日本では多くの場合、毎年8月~10月ごろに志願者を募集し、書類審査とともに、面接、小論文、プレゼンテーション、討論、実技、口頭試問などにより合否が決定される。」[1] AO 入試はアメリカから起こったと言われている。日本のAO 入試はアメリカの体制を参考にして、日本社会教育発展の状況とにらみあわせて改革して作り出された。

  1. AO入試の発展歴史

AO 入試は新しい大学入試制度として、20世紀90年代日本で初めて導入され、アメリカから起こったと言われている。評価と選抜の方式を改善することに目指す。「我が国では、1990 年に慶応大学で AO 入試が初めて導入され、1997 年に中央教育審議会が AO 入試を提言。2000 年度から国立大学でも AO 入試が開始されるようになり、徐々に増加し、2008 年度には国大協は AO・推薦の定員枠を 3 割から 5 割に拡大する方針を示した。2011 年度には国立大学のうち 47 大学(57.3%) で AO 入試が実施されている。」[2]

  1. AO入試の現状

「18 歳人口は平成4 年以降なお減少し続けており、一方大学数は増加し続けている。平成 10 年以降の10 年間に限っても毎年 10 以上の大学が創設され、平成19 年度の予定含めると、新設大学数の総計は160余となっている。」[3]近年、国公立大学では、大学の数は減っていると言われている。また最近募集停止した私立大学も少なくある。しかしながら入学定員の数は、あまり減少していない。その結果、学生募集はなおもっと難しいとなり、AO 入試を採用する大学はさらに増えると考えられる。

  1. 評価方式   

AO試は学力検査に偏ることなく、詳しい書類審査と多く時間を掛けた面接などを組み合わせることによって、受験生の能力や目的意識、学習に対する意欲などを総合的に判定するものである。したがって、合格者を選ぶ方式が様々ある。ここでは、北海道大学のAO 入試の選抜方式を紹介する。

「本学 AO 入試は 2 段階選抜を実施している。第 1 次選考は、志願者から提出された調査書、個人評価書、自己推薦書、諸活動の記録(一部学部)に基づいて学力及び学習意欲や目的意識などを含めた選考を行っている。そして、第 2 次選考では課題論文と面接を課し、第 1 次選考で用いた調査書等の評価を踏まえ、総合的に各学部(学科・系)のアドミッションポリシーに即した選考を実施している。なお、工学部応用理工系と農学部農業経済学科は、センター試験の結果も併せて総合評価を行っている。」[4]

全体から見るとほぼ3種類のタイプがあると考えられる。

一つは論文で受験者を選抜することである。受験者たちはまず志願学校に2000字から3000字までの志願書を提出して、合格した受験者は面接に入る。面接によって受験者の性格、学習に対する意欲などについて詳しい調査して、活発な雰囲気と特色のあるキャンパス文化を創造できる学生を選抜する。

二つ目の方式はAO 入試の主流と言われる。学生が志願書を公式的に提出する前に、学校の側は学生との面談が必要である。そして、受験者は志願書や自己紹介書を提出して公式的な面接のチャンスを取る。学校は受験者との交流を通じて、受験者の学習生活と人生計画尋ねて、選抜基準に合う受験者にチャンスを授ける。
 三番目は受験者が大学キャンパスに入って、大学の学習生活と文化を体験する後、報告書を提出するものである。学校は受験者の表現と報告書を根拠として合格者を選抜する。

このことからAO 入試は「点数主義」の学力観を変えるのが分かる。学生が学習に対する意欲、適応力を調査し、今後の科目に興味があるかどうか、発展の潜在力が持っているかなども重視される。AO 入試は多様化な評価方式で学生を選んで、学生の総合素質を評価して、大学と受験者のためにツーウェイを提供する。

  1. AO入試の特色

AO入試は日本で良好な効果をあげて、ますますそれぞれの大学と受験者たちの間で人気がある。日本大学入試制度の改革には成功した経験が多くある。その中、現れた問題は参考になる可能性がある。次に日本AO入試の経験をまとめることをする。

  1. 長所

AO入試は統一的な選抜方法がない。学校自主性は強くて、学校のそれぞれの学部は自主的に、的があって矢を放つことができて、操作性は強い。それぞれの学部はもっと専門に似合って、そして今後の勉強と研究に、また仕事中に潜在力を釈放することができる学生を選抜することができる。次に、面接と論文はペーパーテストと比べて操作性がもっと強い、さらに大学あるいは専門の特色のある理念に浸透することがもっと容易である。

AO入試は学力検査に偏ることなく、詳しい書類審査と多く時間を掛けた面接などによって学生が学習に対する意欲、適応力を調査することを重視する。AO入試は学力検査に偏って総合素質を無視することを補っている。AO入試は他人の推薦が必要ではない。大学と受験者にとって双方向の選択を実現すると判断できる。

AO入試時間はそれぞれの大学から自主的に決定する。学校によって、時間が異なって、ほぼ五月から十一月までに集中する。各大学の入試時間が異なるので、受験者が落第したら、ほかの大学のAO入試に参加することができる。それで、受験者は学校を選ぶ機会が増える可能性がある。

  1. 短所

その一 学業成績があまり重視されないので、学生たちのストレスが減っていて、基礎学力の面で劣勢に立つと言われている。基準を大幅に下げて、その結果、学生の学習意欲が下がっていくことと判断できる。「AO入試でペーパーテスト(センター試験を含め)を課さない時に何で学力を担保するか、はよく議論されるテーマである。小テストは学力担保のために使われているのだろうか、では一体学力はどの程度あればよいのだろうか。大学教育に耐え得る学力とは何なのか、どのように測ればよいのか、今日の大学では、悩ましい課題の一つである。」[5]最近、日本の大学生の学力が低下になっているのはAO入試が実施されている途中現われた問題を暴露すると考えられる。

その二 AO入試は面接や論文などで受験者を選抜するものである。ペーパーテストと比べて、具体的評判基準はまだ統一されないと、試験官が主観に傾く可能性が高いと考えられる。AO入試は試験の公平を保障する革新と探索として、責任が重く道程が遠い。 

その三 現在のAO入試の具体的執行者は大学教師と学校管理職から共同で担われる。学生を選抜するために、専背景の評価が必要である。学校管理職人はこの職を独りで担当することができないに違いない。教師は選抜の仕事に参加しすぎ、おそらく日常の教育と科学研究に影響を与えると判断できる。そして、大学はAO入試を実施した主体として、試験の画策、実施、採用など全面的な仕事を引き受ける。しかしながら、高校側の協力はなくてはならない。高校教師の客観的な評価や教育時間と試験時間の統合などは試験が順調に実施されることができるかどうかと真実の効果に大きな影響を与えると考えられる。

  1. 「自主学生募集」制度とは
  2. 「自主学生募集」制度導入の背景

中国の大学入試制度主な選抜方法は全国統一大学入学試験である。毎年の6月7日~10日の三日間で行われる。「試験の科目は国語、数学、外国語、総合科目の4つがあり、選択問題、穴埋問題と論述問題等からなる。教育部の試験センターである『考試中心』が作成した全国統一問題以外に、省統一問題として各省の教育庁が作成した問題を使用することも可能である。全国あるいは省統一のどちらの問題を使用するかは、年度ごとに各省が決定する。」[6]全国統一大学入学試験はある程度に公平性を保証できると考えられる。都市だけではなく、農村の学生もこの試験で大学に入ることが可能になる。しかしながら、点数のみを問題にして、多様な人才を選抜することが簡単ではないと考えられる。1990年以降、大学入試制度に関して多様化な評価手段が求められてきた。こうして、「自主学生募集」制度が導入された。

  1. 「自主学生募集」制度の選抜方法

この制度の内容は三つがある。「① 大学は、出願条件や選抜方法、合格者決定手順などを明記した自主的選抜・受け入れ要領を制定すること、② 大学は、専門家グループを組織し、推薦された受験生の資料について審査を行い、学力試験や面接試験などを行い、合格候補者を決めること、 ③ 大学は、全国統一入学試験を受け、成績が一定の水準に達した者の中から、独自に選抜し受け入れを行うこと、である。」[7]つまり、「自主学生募集」制度は大学が自分自身の特色による選抜方法を決めて、全国統一大学入学試験の前に優れた学生を選抜する制度である。

以下は上海交通大学の「自主学生募集」制度の方針である。「上海交通大学の学生募集・受け入れ方針は、受験生の高校学業水準試験、高級中学段階の成績、課外学習、受賞、総合素質評価、同大学の実施する学科能力試験、面接試験に基づき、受験生を審査し、自主的に優秀な現役の高級中学卒業生を募集する。」[8]

  1. 「自主学生募集」制度の現状

ア 大学に対して、自主募集の権限に限りがある。長い間、政府が大学入学で主な役割を演じている。選抜方針、選抜政策や選抜方法などは統一である。試験問題の出すことと点をつけることも政府部門が支配される。大学はほとんど自主性が強なくて、それぞれの学部が自主的に、的があって矢を放つことが困難であると考えられる。

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