紅色と白色から見た中日文化の差異

 2022-01-19 11:01

目         次

一 はじめに 1

二 中日における紅色の比較 2

三 中日における白色の比較 6

四 中日における紅白文化の差異を起こす原因 9

五 おわりに 10

致 谢 13

紅色と白色から見た中日文化の相違

王真 20121322002

要旨: 中国は日本と一衣帯水の隣国であり、両国は色彩文化を重視する。中日文化の理解と交流をいっそう促進するために、本稿は対比の方法を採用して、中日両国における紅色と白色の文化象徴および紅色文化と白色文化を分析して、その上で、両国の紅色文化と白色文化の相違を考察して、中日文化の理解と交流をいっそう促進しようとする。

キーワード:相違;中日;紅色;白色;文化

一 はじめに

 「一つの非言語手段として、色彩は人々の生活中で重要な役割を勤めている。研究によると、人と人の付き合いの過程中、非言語手段をもって伝えられた情報は約65%以上ということである。人々は物を観察する時、色彩、気持ちが約80%を占める」1。色は「無音勝音」の役割を果たすといっても言い過ぎではない。また今日の世界においては、グローバル化が急速に進展し、国家間の社会、経済、文化交流もますます頻繁になっている。しかし、文化が違うので、色は中日交流の障害になったり、交流の失敗になったりするかもしれない。色はメディアとしては、視覚的な物理の属性だけでなく、より深い意味を持っている。甚だしくは同じ色であり、ある民族は吉祥の象徴と言われている反面、いくつかの民族の中では「タブー」である。

中国は日本と一衣帯水の隣国であり、両国の社会背景、宗教習俗などが似ている。そういっても、さまざまな文化があるので、文化の意味が違う。これも両国の文化の相違性の表現の一つである。だから、両国の色彩文化をを重視し、相互尊重を基礎とした上で、相互交流と理解を促進することができる。それによって、文化の相違からの衝突や不愉快を避けられる。

中日両国の色彩文化についての研究は数多くある。例えば、

(1)張誌春(2001)の『中国服飾文化』は中日の歴史色彩文化の発展が詳しく研究した。 

(2)王瑞林、王鶴(2007)の『笑侃東瀛――日本文化新視覚』は日本色彩文化の歴史と特徴について論述した。

(3)呉東平(2000)の『色彩と中国人の生活』は色彩と人類の生活、色彩の感情と象徴、及び色彩と解釈できない縁の民族など内容を記述した。

(4)劉栄(2004)の『从色彩審美意識比較中日民族性格』は赤い、黄色と白い、青いから二つ対比色として、それぞれ、中日両国違う色彩の情感と象徴を代表し、色彩と民族文化心理の内在関係を分析して、さらに中日の民族性格を比較した。

以上の先行文献は各種の色から色彩文化の象徴意味あるいは色彩語の文化意味の共通点と相違点が生じた原因を詳説した。

本論文は先行研究を踏まえたうえで、中日両国が協力し合い、尊重を得て、中日両国の交流をいっそう促進しようとするために、紅色と白色の例を挙げて、対比の方法によって、中日における紅色と白色の色彩文化の相違について分析するつもりである。

二 中日における紅色の比較

1 中国における紅色

劣悪な環境の太古時代から、われわれの祖先は色とりどりの貝殻や石などをもってアクセサリーを作った。その時から、色で美感を創造する意識があると言えよう。その後、長い歴史の流れの中で、人々は紅色が好きで、黄色を尊重するという習慣が独特な中国の伝統文化になった。

そして、中国人は炎帝と黄帝を自分の祖先とみなすので、「炎黄子孫」と呼ばれている。これは紅色を崇拝する直接な証拠である。「炎」というのは、火の意味である。中国の古代の五行思想の中で、火の代表の色は紅色である。火が出て初めてこそ、人々は暖かい料理が食べられ、厳寒の苦しみを抜け出せ、野獣を追い出せ、文明の曙光を迎えてきている。従って、人々は火の色――赤色を崇拝して、好きになるのも当然である。

中国古代の詩人杜甫の「朱門酒肉臭」の中の「朱門」とは富貴の人の屋敷である。封建社会では、赤色の門は尊い身分、権勢と地位を象徴して、王侯貴族しか使われないものである。さらに、皇帝の権勢を象徴する「朱印」も紅い。こんな等級が厳しい封建社会では、赤は崇高な地位を代表している。故宮を例にして、紅色と黄色が宮殿の主な色調である。正門だけでなく、窓とか、門柱とか、天井なども紅い。このような赤は権勢、地位、名誉を象徴し、まさに貴族のマークである。

周知の通り、中国は大晦日の夜ついれんを貼ったり、窓に切り紙を貼ったり、爆竹を鳴らしたり、ギョーザを食べたりするという習慣がある。旧正月には、人々は新しい衣服を着て、親戚や友人を訪問する。子供たちはお年玉を受けてもらい、一家団らんのおかげで調和な光景である。本命年にあうとき、赤い肌着を着たり、赤い下着をはいたり、赤い糸を持ったりして、あるいは赤と黄色のリボンを腰につけている。これは「扎紅」と呼ばれといる。ある地域、生まれた赤ちゃんを祝うために、よく隣人に「赤い卵」を送るという習慣もある。恋の仲立ちをする人を「なこうど」と呼ばれている。伝統的な結婚式で花嫁は「鳳冠霞帔」を着る。その上、長寿の老人はなくなったら、紅色も不可欠な色である。なぜかというとそれは葬式ではなく、祝い事であるから。長い歴史を持っている中国では、吉祥、如意、魔除けを象徴する赤は伝統的で代表的な色からである。

物事が順調に進み、成功を収め、良い評価を受けている時、中国人はよく赤を使う。ある地域も新年後、商店を開店したとき、「開門炮」2を鳴らす。次の一年中の商売繁盛、財源の広進を願うというのだ。そのように「開門紅」、「満堂紅」などが円満な成功を象徴している。「極一時」「走紅運」「紅人」などが人気があって、社会の好評を得るという意味である。「眼紅」は他人の成功を羨望や嫉妬などの意味を込める。

古代中国から「赤」をもって女性を表現する習慣になっている。「紅顔知己」「紅顔薄命」の中の「紅顔」とはよく美しく若い美人である。「紅粧」というのは女の子の盛装である。そして、「唇紅歯白」が美人の特徴の一つを簡潔に描写する。

中国では、赤も政治色を帯びる。例えば元末に起こった「紅巾の乱」3とか、19世紀革命期の中国共産党の軍隊は「紅軍」と呼ばれた。解放区も「紅区」と呼んでいる。中国の国旗も「五星紅旗」と呼ばれて、共産党指導下の人民の大団結を象徴する。小中学生は「紅領巾」とも呼ばれて、優秀と進歩のマークが付けられている。

2 日本における紅色

赤色に対して日本人は複雑な気持ちをもっている。中国と同じ、吉祥、如意、魔除けを象徴して、人間に推賞されている。日本の神話で天照大神を大和民族の始祖として崇めて、「日出るところ」を自称する。「日の丸」として国旗の図案を採択している。これを反映するように、日本民族は赤色に対して特別な感情を抱く。天皇の玉璽も赤い色で、朝廷の権威を代表し、さらに武家社会の将軍の「朱印状」も至高な地位や権力を保障していた。歴史によると、古代の日本人は火の色即ち赤い祭りの意味を与えて、大量に利用された。縄文時代や古墳時代に赤塗りで染めた塑像を発見したことがあって、生命の再生をいのられる。それは装飾だけでなく、何か祭祀の意味も含まれている。

「ある一種の伝統的な貴重な傘が残された、赤くて、縁が折りあげて、柄が長く、真っ赤な大傘である」、「この傘に赤は魔除けのためである」、ここから見ると、魔除けの役割を果たしている。赤が病気を防ぐ役割があって、また病気の治療にも役に立つこともよく言われている。天然痘にかかった患者は赤い服を着るとか、赤い蚊帳をつるとか、赤飯あるいは赤加吉魚を食べるとかなどがあって、それも「赤い療法」とよばれる。昔には兵士が出陣の前に赤いベルトを結んで、漁民が海に出る前にも船に紅土を塗って、無事を祈った。

日本語の「赤」で女性が代わる場合もある。例えば、「男は青、女は赤」ということわざがある。さらに、「紅涙」とは美しい女性の涙である。「紅脂」や「紅粉」は女性を化粧する顔を形容している。「紅差し指」がよく女子の薬指をかわっている。「赤い信女」とは寡婦である。NHK毎年大晦日の夜「紅白歌合戦」を放送することになっている。赤色は女子チームを代表して、白色は男子チームを代表する。

日本語の中に同様に「赤い思想」、「あの男性は赤い」などの言い方がある。これらの赤色は「革命的」、「左傾」などの意味が含まれているが、肯定的な意味がも含んでいる。

一方、赤色は日本で「血の色」、「火の色」を代表して、危険な色と思われる。日本語の中に「赤」で構成する単語や語句もけなす意味も付いている。例えば、「赤本」、「赤新聞」というのは低俗で下品な本や新聞のことである。日本古代の囚人服は赤色で、民俗の中で「赤不浄」の概念もある。くわえてある単語の前に「赤」を冠して、はっきりしていて、まったくなどの意味を表すことができる。「赤嘘」、「赤耻」、「赤下手」なども貶義語である。赤色は審美の意識の中でだんだん冷遇されて、排斥に扱われる。

その上、「21世紀の色」というアンケートによると、多くの日本人が「赤・灰・青・紫」で世紀をまとめた。この四つの色の中で、赤は火と情熱の印で、発展と原動力をこめている。しかし、同時に戦争や血を連想させる。そのため、多数の日本人は赤が「20世紀の第一の色」と思っている。

3 中日紅色文化の比較と分析

「これは紅色が生命の源からである。血の色も光明的、温暖的な色で、太陽、火の色である」4これによって、眩しさ、熱烈、興奮などの感覚を起こった、さらにいろいろな連想を思い浮かべる。たとえば、紅色は地位、権威、祝い、喜びなどを表れる。したがって、紅色は中日両国人民の好きな色である。中国人は赤に対して特別な感情を持っていて、一般的に紅色に吉祥、富貴のマークを付けられて、中華民族の精神的な気質を込めて、中国の国色になっている。『色彩と中国人の生活』によると、中国の文化は五行説の影響を受けて、紅色は南方に対応して、夏を支配している。

昔から火の色は人々に推賞されるから、中国の伝統文化で非常に重要な位置を占めて、中国と違って日本民族に不吉な気味がある。死亡、悪運などを持ってよこしまな色といわれている。古代に日本の漁師、農民は赤色と月経、生産、妊娠、血を流し、戦争などがいつも繋がって、「タブー」と思われている。中国の文化が日本に伝わる前に、人が赤で宮殿、家屋、甚だしくは神社を飾っているということは想像できない。時間が経つにつれて、平安時代には古代の中国文化の影響を受けて、紅色は豪華な色になった。その時、王侯貴族は赤色の服装を身につけていて、「紅花染め」という嗜好が赤を尊ぶ最高潮になった。徳川時代まで、赤は少しずつ多くの民衆に受け入れた。赤い染め絵も一時期大流行していた。その時の染め師を「赤い師」と称させられた。特に浮世絵の中の「赤絵」も非常に人気となり、色彩文化を発展する過程中で重要な一環である。しかし、9世紀後期、財政赤字のため、日本は遣唐使制度を廃止して、そのため日本の文化が模倣から、次第に折衷へ変えて、独特な文化を創造する。日本の色彩文化も地味な自然環境の影響を受ける。赤色は人間にだんだん冷遇されて、排斥に扱われた。

三 中日における白色の比較

1 中国における白色

五行説の影響で中国人は、白色が白虎と連絡されている。白色が「正色」を属して、秋を代表する。秋には万物が生気を失って、ついにはなくなった。不吉な気味がある。しかし同時に、中国文化の中には、白は純潔、公平など素敵な意味も含む。したがって、白い文化は中国の文化の中では多重の意味を包んでいる。

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