目　　　　　　　　　次

一　はじめに 1

二　日本女子教育発展の過程 2

三　日本女子教育発展の原因 5

四　啓示 7

五　おわりに 9

致 谢 12

近代日本女子教育発展の原因について

俞思阗 20121322044

要約：日本女子教育発展の歴史は、即ち、日本女性の権益を擁護する歴史である。近代の日本において、経済が急速に発展することと女子教育の発展は、切り離すことができない。それを通じて、女性の社会発展に対する潜在力が表れる。それは世界各国の女子教育の参考になれる。本文の目的は、近代日本女子教育発展の歴史と原因などを研究して、その日本女子教育の発展が私たちにとって、参考になれるところを纏める。

キーワード：日本；女子教育；女権主義；文化

一　はじめに

女性の権益問題について、中日の間、ひいては人間世界全体の伝統思想はあまり違わない。すなわち、男尊女卑である。女性は男性の付属者と考える。女性の幸福、権益、将来などは全部男権社会に頼る。女性が教育を受ける状況も直観的にその伝統思想を表す。その状況は近代になってから、改善し始めた。中国も、日本も、そして多くの国も、第二次世界大戦の後に精神上の洗礼を受けた。女性はその洗礼の中から立ち上がって、社会的な責任を負って、自分の力を発揮し始める。日本女性教育の発展は社会の進歩を体現し、日本経済、科学技術の発達とその国際地位の向上をもたらす。その経験は全世界にとっても参考できる。だから、どのように女性に対して平等の教育を行う。どの条件で、女性教育は急速な発展を達することができる。本文はそのような問題を解明する。

　奈良と平安時代の日本は女性権益の問題上では、男尊女卑の観念が根強く伝統の意識の中にある。女性は普通社会地位がなくて、男性と同じような教育を受ける権利もなかった。自分の思想を自由に伝えることができなくて、自分の権益も保護できなかった。特に明治維新の前に、日本社会はもう崩壊の一歩手前にあって、列強のしじめと圧迫で国力はますます弱くなった。したがって、日本は維新の動力を得て、その動力の一部は教育の発展から生まれた。教育が発展する過程に、女子教育も一定の発展を達した。日本社会が近代に入るにつれて、日本の女子教育体系はいっそう公平になった。女性は次第に男性と同じような教育を受けるようになった。それは中国に対してもよい参考であろう。

資料を調べると、方艳蕊という作者は『浅谈日本女子教育的发展原因』において、政治上の出来事に繋ぎ、その原因を語る。赵叶珠の『日本女性高等教育的发展及原因』という論文は女性教育についての制度の重要性を強調する。贾玲の『日本近代女子教育历史进程的研究』には主に近代女子教育の発展を述べる。以上の研究は女子教育発展の原因を語る時はどれも軍国主義と男女平等との面に触れない。本文は先行研究に基づいて、文献研究と比較研究を通じて、中日の女子教育を分析する。日本と中国の女子教育を比べて、日本女子教育の成功するところから大きな啓発を受ける。それは、中国の女子教育を発展するには、男女平等意識の普及、政府が女子教育に対する全面誘導、女性の権益の提唱などが欠かせないことである。　　　

二　日本女子教育発展の過程

1　女子教育の定義

女子教育は定義上で狭義と広義がある。狭義の女子教育は学校での女子教育である。本文が研究するのは広義の女子教育である。広義の女子教育は、女性を教育の対象にし、教育の方式は家庭教育と社会教育がある。また、社会教育は男子教育と女子教育からなっている。社会教育の中で、女子教育と男子教育が違う。それは、地位、能力、生理上などの面で、女性と男性は大きな差があるからである。それらの側面は女性の社会的な分業を決定する。だから、女性に対する教育も、主人に従って子を教えることと家事をすることなど、女性の働きと能力に相応しい教育に集中する。しかし、事実上、女性は男性と同じような社会権利とキャリアを求め、男性と同じような教育を受ける権利を求める。したがって、女性に対する教育を重視しなければならない。どの時代においても、女性の女権意識の発展と社会地位の変化は女子教育に関する。

2　奈良と平安時代の日本女子教育

　奈良と平安時代の日本で、男女の関係は古代の中国と似っていた。男尊女卑の思想がひどくて、女性は教育を受ける資格すらなかった。そのような社会背景の下で、「女性は家庭以外の教育機関で教育を受ける機会がなかった」^１。彼女たちの家庭での地位は低くて、子供を生んで教育し、夫と目上の人を仕えるしかできなかった。だから、その時期の日本女性はほとんど知的レベルがとても低かった。それに、社会に対して、明らかに影響をもたらすこともできなかった。もちろん、一部の社会地位が高い家庭の女性は演奏、将棋、書道、絵画などを学ぶことができて、そういう技能を身につけた。だから、その時代は「日本女子教育の発端」^２と言える。しかし、その目的は女性を利用して、権勢のある人に取り入る。女性は社会の上層部と繋がるための工具である。彼女たちが受ける教育は、普通は貴族式の才能と女性としての美徳についての教育である。そういう教育は当時の男権主義から生じるものである。それは階級社会の不平等と女性地位の低さを体現する。

3　幕府時代の日本女子教育

　幕府時代で、実用的な教育は発展し普及し始めた。それにつれて、全国の教育事業は盛んに発展し、女性はよりよい教育を受けることができる。当時、日本社会で広がる家庭での私的教育は次第に学校教育の方向に発展してきた。しかし、その発展の歩みはとても緩慢で、女子教育を行う学校は極一部である。その時はもう藩校と寺子屋^３などの機関が現れ、専門の女子学校が設立され、男性と女性をべつべつにして、女性に簡単な教育を提供した。教学内容では、才能と技芸より婦徳を重視する原則を取る。女性が受ける教育は最終的に、夫に仕えるためである。布を織ることとか、裁縫とか、儀礼とか、そのような教育は女性の能力を十分に発揮することができなくて、ただ男性の付属物と考える。

4　近代の日本女子教育

明治維新後、日本社会は女性専門の高等学校が現れた。その頃、キリスト教の伝来も女子教学の発展を促進した。私学の方面では、女子教育を振興するアピールが現れ、その内容は科学、技術、人文地理、芸術、家政などを含む。それで、一部の社会的影響力のある人たちは力をこめて、女子教育を唱道し始めた。しかも、女子教育奨励会^４を設立した。日本女性を欧米貴婦人に見劣りさせないことを目指した。そのような有利な条件の下で、女性はより積極的に社会活動に参加し始めた。一方、日本の国際化教育も、それゆえに一層豊かになり、ひいては当時の国際化教育の一部分になった。

　女子高等学校の発展とともに、女子師範学校は日本社会で林立し始め、女子中等教育は確立され、女子校は大衆に認められ、そして、政府の教学事業の建設範囲に取り入れた。それにしても、そのような学校は大学と違う。女性はよりよい教育が受けられ、教育を受ける機会が多くなったが、依然として、大学の教育が受けられなかった。これで分かるのは、明治維新後の日本女子教育は急速に発展していたが、男女の違い、男尊女卑という伝統的な意識がまだ存在する。女性にとっては、やはり不利であろう。

　また、第二次世界大戦の直後、明らかに日本の国力が弱くなった。戦争で、人口減少も起きた。戦場に赴いた軍人も、本土に残った庶民も、戦争の苦しみを味わった。日本の敗戦と広島、長崎で投下された原爆は日本経済に影響を及ぼした。人口減少の背景の下で、女性は社会発展、国力回復の非常に重要な力として、重視され始め、男子と同じような教育を受けることができる。教育法の全面実行で、日本女子教育は新たな階段に上った。各高校は女子に対する専門課程が現れた。各種類の大学教育方法が女性に開放され、それだけでなく、ただ女性向くの教育内容、たとえば、家庭科目の教育は男性も女性も受けることができる。それは、日本教育の中で男女の違いはますます消えていくことを示す。

三　日本女子教育発展の原因

1　社会発展の要求

　日本社会の発展は中国の清朝と似ている。明治維新前の奈良と平安時代の日本も、鎖国の政策を実行した。その結果、社会生産力、経済力及び軍事力が低下し、国際社会のいじめをもたらし、古代の日本は苦しみを負った。明治時代に至ると、政府は社会生産力と科学技術を発展する重要性を意識してきた。その発展を実現する道は、言うまでもなく、教育である。だから、教育事業はいままでにない関心を持たされ、全国の教育機関、教育産業は前例のないスピードで発展した。

　資源不足と人口減少は日本が民族の危機を鼓吹する理由である。国際情勢の発展で、社会は男尊女卑の姿勢を捨て、女性に同等の教育権利を与え、女性も国家の振興に力を加える。同時に、男女平等の思想が欧米国から日本に伝わってきて、日本の教育分野にもよい影響を与えた。日本社会の発展につれて、女性の合法権益はますます尊重されるようになった。教育分野もこれまでの女性に対して、区別して取り扱うことをやめた。本来男性のみを対象に施した教育は女性も受けられる。それは、日本社会が国際情勢に迫られて、自身の発展のために、古い伝統的な思想を捨て新しい文化を受け取ることを表す。それに、女性の社会地位の向上は避けられない傾向であると証明する。

2　軍国主義の推進

　日本は島国で、国土が狭くて、資源が少ない。だから、人々は一種の危機感を生まれつき持っている。その危機感こそ、日本人の極端的な侵略性の原因である。その侵略性がいったん武力に訴えると、軍国主義になる。日本の軍国主義が全世界の利益を損ねたことは周知の事実である。それだけど、その軍国主義が日本国内においては、通常発展、向上など、積極的な概念と精神に繋がる。

　軍国主義の影響で、日本国内は若い世代の精神と文化教育に非常に厳しい。日本は忍びの文化を提唱する。中国人から見ては残酷な方式で若い世代を教育する。その教育の中には、女性に通常の方式より厳しい教育を行うことを含む。たとえば、極めて寒い天気での冷水浴、教条化の教学内容、天皇に忠誠を尽くすような愚直な忠誠心などである。その教育方式は極端な面があるが、文化教育を支持する。それに、女性を排斥しない。したがって、日本の他の時期より、女性はもっとよい教育を受けることができる。軍国主義の推進で、多くの女性は軍隊に入って、教育を受けた。そのために、彼女たちの中の多くはすばらしい人になった。女性全体の文化素質も明らかに向上した。

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