無印良品から見た日本的な美意識――「白」

 2022-01-19 11:01

目         次

一 はじめに 1

二 無印良品のデザインの特徴 2

三 日本において色彩語――白 5

四 無印良品の考えと「白」の美意識 8

五 「エンプティネス」と力がある白 9

六 終わりに 11

致 谢 14

無印良品から見た日本的な美意識――「白」

王诗洋 20121364003

要旨:本論は日本の有名な雑貨ブランド無印良品に基づいて、四つの方面から、「白」という日本の美意識を研究したのである。まずは無印良品のデザインの特徴を分析し、ミニマリズムの視点から無印良品の商品デザインとバッケージデザインのこだわりを研究したのである。次に日本の伝統色として無印良品に活用された白の背景及び日本人の白嗜好の原因を考察し、更に日本美意識の源や無印良品のデザインのモチーフでもあるデザイナーの原研哉に揚げられた「空・エンプティネス」という抽象的な「白」の概念及び哲学的な観点を解明し、最後に無印良品より、デビューしたステートメントとグラフィック広告の例をあげながら、「白」が現代社会に与えた効用を分析した。

キーワード 美意識;エンプティネス;デザイン;可能性;ミニマル 

一  はじめに

1970年代に入ってから世界の経済が不況に動き続くことが見られるようになった。十九年の高度経済成長期が経ち、日本も世界同時不況の影響を受けられ、オイルショックなどを経験した。それに従って、省エネルギーや自然環境にやさしくするなどの考えが速やかに社会で認められたそうであった。それと同時に、人々のライフスタイルも知らずのうちに変化されている。消費社会への幻滅が消費意欲の低下の原因になり、気遣いがない消費理念への反省を招きつつしながらも、これも新しいブランドが登場するの推進力になった。このような時代の社会問題に向け、無印良品(MUJI)は新しい消費市場の動向を捕まえ、消費社会の問題を解決しょうとし、ますます注目が集まっている。

1980年無印良品はノーブランド(no brand)の意味で、株式会社西友のプライベートブランドとしてデビューした。商品の材料に特に工夫して高い品質を求めている。過剰な装飾と繁雑な生産過程を減らし、コスト削減の達成とともに特別なスタイルが生まれた。簡潔で地球に優しい材料を用い、色と形がシンプルで、実質な生活雑貨を生産する経営理念も生み出した。現代人たちにより良い生活理念を提案している。今の「無印良品」は、その方針に沿って数多くの商品に渡って経営し続いている。

2002年より原研哉が無印良品と日本の考え方を全世界に認められるため、無印良品に用いられた日本伝統の美意識に特徴を「エンプティネス」のコンセプトに総括した。「エンプティネス」の意味は無印良品とすれば空白そのものである。このブランドの主張はある方向へ指示することではなく、可能性を示すことである。そして世界中の人々の期待している生活を導いて、更にその合理性を探す。

彼は日本的な美意識が「白」という概念にまとめ、無印良品は日本伝統文化と現代社会の間の架橋というのは過言ではない。それを通して日本伝統文化の魅力が全世界に広げることができるようになった。

二 無印良品のデザインの特徴

「無印良品は1980年の日本に、消費社会へのアンチテーゼとして生まれた。当時の日本は、資本の論理が優先され、「売るため」にものが本質から離れていた時代。無印良品は、そのような現象を批判するため、生まれてきた。」

「無印」の実用主義に「良品」の品質至上を加えて、独特なデザインはミニマリズムの簡潔さが見られ、主とする色調は白である。商品の素材から包装までミニマルの理念を貫いている。無駄な手間を省くのは環境にやさしい。使用の際の便利さも配慮された。

1 無印良品とミニマリズム

無印良品のスタイルはミニマリズムの創作理念を多少採用していると言えるのであろう。ミニマリズムというのはある作品の形や色などを最小限まで突き詰め、必要の部分だけを設けること目指す手法である。装飾的な要素も最小限に切詰、シンプルなフォルムが特徴である。無印良品の商品開発では、生活を過ごすため必要なものを、必要な形でつくることは基本である。そのため、素材や商品の形を見直しなければならない。生産工程の手間を省き、包装を簡略するのはまだ不十分である。デザイナするときもこのミニマルの理念を運用し、デザイン図を描くことは大事である。

無印良品の生産過程では商品の選り分け、大きさを揃える手間も減らされ、商品は不揃いのままにしている。つやも出せずにに仕上げる。商品本来の質に関係のないムダな作業を省いて必要な工程だけをのこす。サイズや形が規格に合わなく捨てられていたものも商品に活用する。素材をムダなく、「効用本位のもの作り」である。商品をもの本来の色やかたちのままで自然性を尊重する。過剰包装の問題への取り組みとしてまとめて一括包装になった。シンプルなもの作りであると同時に、地球の資源をムダにせず、ごみを減らすこともできるものである。一方、デザインの美意識から見ても装飾面は最小限されていて,効用性を表すボタンやスクリーンなどは特に明確された。

 ミニマリズムの理念は「白」のように素朴で装飾もせず、シンプルである。不要の部分を削減して重要な部分を強調できる。白はカラーフルより目障りがなく、ほかの色と並べるとその色が一層はっきり見ることができる。ミニマルのライフスタイルも爽やかな気分をもたらすことができるであろう。

图二 無印良品のキッチン家電2

2 感性を把握するデザイン

「人が無意識のうちに思い描いているような像を探し、具現化することをデザイナーにとっては最も優先すべきと考えているようです。それは人間の無意識を意識するの意味である。」これは「無印良品」の企業理念にも通じるところがあり、多くの商品にこの理念が反映されている。無印良品のデザインへの考えが示されている。

デザイナー深澤直人は、人が普段、意識なくしている行動に目をつけたデザインに定評がある。彼はそれを「without thought」と呼ぶ。また「意識の中心」と表現することもある。無印良品のデザインは人の無意識に商品を使用できるような行動を誘導している。デザインする前に使用者に調査を行う。ある調査より、多くの人は朝起きるときまずは手を出して眼鏡を探すそしてランプをつけることだそうである。人のこの習慣から考えてこれを解決できる商品をデザインすると、ランプのベースの先端に眼鏡を置く場所が設えた。そうすると、人をこの商品を使うとき知らずのうちに不便がなくなった。

無印良品は適度性を求めてデザインをしていると言われている、むろんデザインの適度性は工学的人に安全で使い心地がいいデザインのこと。それに生産するとき自然で良質な材料を利用するこだわり、店頭で買うとき商品の洗練されたイメージと包装。これらも適度性の一環である。消費者は自分の需要が分かったうえで商品を選べる状態はやすれば安いほど安い価格ではなく、高い値段で奇抜なデザインの商品を買うのでもなく、この商品がちょうどいいので、各側面から考えれば完璧ではなくても長期的に生活にいいものだと思えば、それは私たちにとっても理想の消費社会を作る前提だと思う。

三 日本において色彩語――白

1 白の語源

白は形容詞「白し」の語幹である。枕草子では「春はあけぼの やうやうしろくなり行く」と書いてあるが、この場合に使った意味は明るくてはっきりしている様子である。資料によると元々、日本語には色彩語がなかったと言われている。色彩を表すときにただ光への感覚を表現していたそうである。それは「明」、「暗」、「顕」、「漠」という四つの言葉である。この四つの種類の光感覚を基盤として、「赤」、「黒」、「白」、「青」の最初的な色彩語が創造されてきた。その四つの色彩はそれぞれと「明」、「暗」、「顕」、「漠」に対応し、既に一般的に認められているそうである。だから、古代日本において「白」というのは色彩名ではなく、「顕」の状態と考えられるのではないでしょうか。すなわち、光の顕著さを表していると言っても良い。「日本国語大辞典」に白の釈義によると、日本では白が主に「光」や「明らか」「無色」の意味に述べられている。

 

2 「白」と日本伝統的な美意識

私たちは物理的な表色系を参考して色彩を感知する訳ではなく、自ら物事を見たり、感じたりしながら色彩を認知することに過ぎない。その原因で私たちの色彩感覚は地域、自然環境から始め民族の伝統文化まであらゆるの物から影響を受け、多様性が見られている。日本伝統の美意識において、無色や素色は美と見なされている。白は無彩色の一つである。奥ゆかしくはっきりとして素朴感があり、そして日本人に愛用されている。白は単なる物理的な光の属性が有る色彩だけで不十分だと思い、歴史や文化についての要素を加えるだけで完全になれるのであろう。

 2.1 神道と白

日本人に対して自然は神様である。日本の神道は自然の中に八百万の神を見立てる宗教である。自然は生命を育み、生命の最初とも言えるのであろう。日本の自然観の中に生まれた神道からすると、白は神様を表して神聖な色である。神社では神の領域と人の領域が分かる境界は白布の御帳で仕切られている。世間万物は神様を招き入れ、このような日本の神道はいわゆるものへの祈りと「白」と同じように何か不思議な力が潜んでいるようだ。その潜在性に対して手を合わせるという意識の動きが神道の信仰心である。つまり、白は自身の純粋な特質が持っている訳で、神様や神様の神聖を表すときよく使われている。

 2.2 禅宗と白

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