目 次

一 はじめに 1

二　声優アイドル化とは 2

三　声優の発展とアイドル化の成因 3

四　現在のアイドル化とその影響 5

五　終わりに 8

致谢 11

声優のアイドル化から見た日本声優業界の発展

王佳宁 20121328004

要旨：「声優アイドル化」と言うのは、1990年代後半からの第三次声優ブームの影響により、声優が本職以外のアイドル的活動をやり始めるという、新しい声優発展方向の一つである。アイドル化現象は時代に順応して生まれ、まだ、違う時期で様々な変化があり、その影響は両面性を持っている。業界でもそれについて違う評価がおる。本稿は、各時期の声優ブームによるアイドル化の変化をまとめ、アイドル化現象の成因と発展理由について考えて見た。導く出された結果は、声優アイドル化現象と言うのは、デジタルメディア発展の必然的な結果であり、声優業界に対しては確実に推進する効果があり、未来にもまだ声優ブームの主流になるということである。

キーワード：声優；アイドル化；原因；発展

一 はじめに

日本の声優業界は完全な体系と商業価値を持ち、世界のリードになっている。近年、日本声優は急速にアイドル化が進んていて、その商業化も高くなっている。それに対して、業界には違った評価がおる。近年、日本のマスコミは、元々裏方にあるはずの声優に注目しになっていて、中国にも「声優アイドル化は新たな時代の主題となっている」、「その故に日本のアニメ声優業界は新しい階段にたどり着いた」^[1]と言う声がある。一方、日本にもまだ「新人のデビューが相次いだことで飽和状態に陥り、人気が定着しにくくなっているという課題も出てきている」^[2]という反対意見があって、ベテラン声優の大塚明夫も本の中に「「声の仕事」は、現在声優と名乗れる立場の人間の数に対してあまりにも少ない」^[3]と述べた。何より、声優のアイドル化現象は今の日本声優業界にとっては非常に重要な存在となるのは確実なことである。

本稿は、日本声優のアイドル化現象について、その成因、時代の特徴とその発展の方向性を研究してみるものである。アイドル化の成因とその影響を検討し、声優業界未来の行方を予測することを目的とする。

二　声優アイドル化とは

1.声優とは

「声優」とは、「テレビのアニメや外国作品などの吹きかえで声だけ出演する俳優」^[4]のこと。アニメやゲーム、ラジオなどで、キャラクターの声を担当したり、外国映画の吹き替えを行うのは声優の仕事。近年、声優アイドル化の加速と共に、音楽活動やイベント、テレビ番組を出演することも声優仕事の一環となっている。

2.アイドルとは

「アイドル」とは、「崇拝される人」、「人気者」のこと。現代日本の流行文化と共に誕生した、自分の魅力を売り所として売ってきた若い芸能人の通称である。ドラマ、映画から音楽、舞台劇まで、アイドルは俳優や歌手などのプロ職業とは違い、仕事の幅が広い。そして、アイドルは顔と個性を強調し、その独特の親近感を売りところとするのだ。

3.声優アイドル化の表現

3.1　裏側から前へ

　昔の声優仕事は、「声優」と言う名の通り、主にキャラクタの声やナレーション、レポーター、コメンテーターなどを演じることを本職となる。しかし、声優その職業の発展変化により、声優の仕事も段々幕の前の仕事が増えてきた。典型的なのは、アニメの宣伝である。以前アニメ宣伝も主役の声優がナレータを担当することがあったが、今までのような、声優をメインとして番宣することはほとんどなかった。例えば、今のアニメ番宣は、同時にそのアニメの関連ラジオやウェブ番組をやって、放送後もまだ声優イベントなどを開催することがある。また、声優の方も一つの芸能人として、いろな芸能性活動を行っている。声優の職業はもはや幕の裏側からメインステージまでたどり着いた。

3.2　アイドル的な仕事が増える

今の声優は声の仕事以外にも、様々なタレント活動を行っている。バラエティや音楽活動はもちろん、雑誌と写真集の撮影、イベントと握手会など、こういうアイドル的な仕事も、もはや副業ではなく、本職の一環になっている。声優の榎本温子は取材中に「新人で歌やイベントがNGなら仕事が難しい」と言ったことがあり、業界にも、「今の声優に求められているものは、声優としての実力や伸びしろという下地があったうえでの、マルチ展開も可能なポテンシャルだ」^[5]と言う声がある。まだ、アイドル的活動を通じて、海外活動を行い、海外の人気を手に入る声優も沢山いる。それぞれを見てくると、こういう「副業」は声優仕事に対してどれほどの影響があるのがは分かるだろう。

三　声優の発展とアイドル化の成因

1.声優の発展

声優の歴史はアニメの発展と共に四回のブームと分けられる。

第一回ブームは1960年代から1970年前半まで。その時期声優の仕事は主に海外映画の吹き替えである。「声優」という言葉はまだ一般的に認知されていない。別称として、世間は吹き替えをする役者を吹き替えタレントやアテ師と呼ばれている。職業として、声優もまだドラマや舞台劇の役者が声優仕事を担当する時期が終わったばかりである。その時期の声優業界は、まだ声優の専門学校が設立し始め、発展の初期段階である。

第二回ブームは、第一回ブームが盛り上がっている時から、1990年代前半まで続けっていた。その時期から、アニメ製作の発展と共に、声優と言う職業は独立し、声優専門プロダクションの数も増え始めた。声優になりたい人々の中にも、アニメ声優を目指した声優が登場し始めた。

第三回ブームは1990年代中半から2000年初。1990年代後半、初めて武道館でライブをした声優椎名へきると、当時同じく超人気の声優アイドル國府田マリ子をきっかけに、現在のアイドル声優ブームのフォーマットが完成した。そして、「声優御三家」と呼ばれている田村ゆかり、堀江由衣と水樹奈々の成功を狙い、アイドル声優の養成を目指す声優プロダクションが次次と設立した。さらに、声優として、林原めぐみははじめてオリコン週間ランキングにランクインした。そのソロ曲「Give a reason」をきっかけに、声優ブームが世間一般に認知された。^[6]

第四次ブームは2000年代後半がらし始めた。声優と言う職業も声優個人の人気もその時期ピークにたどり着いた。声優の採用は、アニメを製作する時、シナリオや音楽以外もう一つ考えかければならない要素となった。人気声優の採用はそのキャラクタだけではなく、作品までの人気も影響がある。

2.　アイドル化の成因

「声優アイドル」と言う呼び方が出始めるのは第三次声優ブームと呼ばれた1990年代中頃からと、世間ではこう思われている。

筆者は、欧米、中国と比べると、日本声優は幕の裏の職業ではなく、「タレント」として商業価値と芸能価値を与えてくれたと思う。第二回声優ブームで、『アニメージュ』の創刊編集長は、編集方針の一つとして、「声優のアイドル化」と言うキャッチコピーを打ち出した。それをきっかけ、声優バンドや声優ユニットなど新たなタレント形式が現れて、声優アイドル化の進行に火を付けた。換言すれば、第二次声優ブームで声優は職業的に独立して、その後のアイドル化ブームに土台を作った。

第三回ブームで、音楽活動をする声優は増え始め、テレビ番組や声優イベントなど、様々なアイドル的活動はよい商業価値を招って、声優仕事の主流となった。その故に声優の発展方向も大きく変わった。その原因はメディアの発展だと思う。昔のメディアは主に雑誌や新聞、テレビなどの形式だが、90年代後半から、インタネットは急速に発展し、デジタルメディアは段々主流となっている。宣伝手段の変化と経済的な影響力、それこそ当時アイドル化ブームが爆発した成因だと、筆者はそう思っている。

そして、第四回ブームの時、アニメ製作会社もキャスティングの時、声優自身の顔や歌力、演技力を含めて参考し始めた。アイドル声優は相次ぎ、発展方向も多様化となる。例えば、六回声優賞連続受賞の演技派アイドル声優の神谷浩史や、卓越的なトーク力で活躍しているバラエティ系声優杉田智和、オリコン一位の成績を取って武道館でライブを開催した宮野真守、自ら声優事務所を設立して社長と成りベテラン声優鈴村健一など。アイドル声優はもはや雑誌やライブなどのアイドル活動だけでは限らなく、様々な可能性を持っている。その芸能性と商業価値はさらに強くなっている。アイドル化はその確実な経済的価値で、声優業界発展の主流になった。

四　現在のアイドル化とその影響

1.　現在のアイドル化

筆者は、現在のアイドル声優は新たな時代を迎えると思う。

まずは、アニメやゲームをきっかけに、声優事務所のアイドル声優新戦略として、声優ユニットブームが爆発し始めた。例えば、アニメ『歌のプリンス様』から生まれ、鈴村健一や寺島拓篤などの人気声優が结成した「ST☆RISH」は、女性向けの領域で最も有名な声優ユニットとして、年末年始のライブのチケットは入手が非常に難しい。さらに、ゲーム『Lovelive！』をきっかけに、新人声優新田惠海、南条愛乃が结成した「μ's」は、水樹奈々の後、史上二番目声優として紅白歌合戦に出演決定の声優ユニットになった。こういう期間限定性質の声優ユニットは、アニメやゲームのキャラクタの名をして、音楽活動やイベントなどの商業活動をして、よい商業価値を招った。

そして、アイドル化も新たな方向性が現れた。

まずは、アイドル声優の低年齢化傾向が出はじめる。戸松遥や悠木碧など、女子高校生の時から声優の仕事をし始めるような在校生声優が増えてきている。

さらに、声優速成化傾向もこの時期の特徴となる。それまでの人気声優は、専門学校を出た後、声優専門の事務所に入れて、様々な役を演じて経験を積み重ねたから、アニメファンに認知されるようになるのは一般的。だけど最近は、まだ新人なのにすぐにアニメの主役を演じていきなりブレイクして、アイドル的な人気を手に入れると言う例が増えてきた。例えば、『東京喰種』の主人公金木研の役でブレイクした花江夏樹や、同期に『一週間フレンズ。』のヒロイン藤宮香織でブレイクした雨宮天など、新人声優がいきなり主役演じて、人気声優となることが増えている。

2. アイドル化積极的な影響

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